JRA皐月賞(G1)美浦イチ「持ってる馬」って? 「暴走懸念」の存在も? 関係者情報を一挙公開
平成最後のクラシック・皐月賞(G1)。この大一番を制すべく、各陣営は管理馬の調整に余念がない。そのような忙しい日々を送る美浦関係者たちから、出走馬の情報がもたらされた。今回はその一部をお届けしたい。
捲土重来が期待されているラストドラフト(牡3歳、美浦・戸田博文厩舎)。
今年の京成杯(G3)では2番手で進み、4角で先頭に立つとそのまま押し切る強い内容で勝利。クラシックの候補として数えられはじめた。ところが、弥生賞(G2)では果敢に逃げるも、4角から手応えがあやしくなり、最後の直線で失速。7着と惨敗し、評判を落とした。
「弥生賞はよもやの大敗。C.ルメール騎手が前日に落馬したため、急遽、田辺裕信騎手に乗り替わったよね。このドタバタが影響したのか、先生は『ペースが遅そうなら行ってもいい』と言っていたのに、田辺騎手には伝わらず、果敢に逃げてしまうなど、両者の認識に齟齬があったみたいだ。
気のいい馬だけに、あれで今までの苦労が台無しという人もいるよ。陣営は、同馬の適性はマイル前後とにらんでいたらしく、若駒のうちなら育て方や乗り方ひとつで距離も持つと踏んでやってきたんだよね。中間は抑えるのに苦労するシーンが多く見られたし、明らかに力みが強くなったような気がしたよ」(美浦関係者・X)
暴走してしまう可能性も!? 前走の二の舞とならなければいいのだが……。
シュヴァルツリーゼ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)を侮ると痛い目を見そうだ。
昨年の新馬戦は2着に2馬身半差をつけて勝利。その後は間隔が開き、2戦目はトライアル弥生賞となった。キャリアが浅いこともあり6番人気だったものの、4角手前から進出を開始すると、最後の直線では上がり最速となる36.2秒の末脚を披露。勝ち馬から0.2秒差の2着に入り、クラシックへの出走権をゲットした。
「未知の魅力は十分。クラシックは消耗戦になるので、出走回数が少ないことはプラス要素なのではないでしょうか。
ただ前走後、石橋脩騎手が『3コーナーで勢いがついたときに、内から寄られて馬がビックリした。それがなければ、もっと際どかった』と話していたように、ちょっと神経質な一面があるようです。弥生賞は少数頭で行われ、シュヴァルツリーゼに展開が向きました。ですがフルゲートの皐月賞ではそううまくはいかないはず。そのとき、状況を打開できるかが勝負の鍵でしょうね」(美浦関係者・Y)
前走がフロックではないことを証明してもらいたい。