JRAアーモンドアイと並ぶ世界女王ウィンクスの「実力」に疑問!? 日本「G2ホース」クルーガー大健闘も問われる豪州競馬のレベル
このクイーンエリザベスSが引退レースとなったウィンクス。有終の美を飾り、通算は43戦37勝となった。33連勝は豪州最多連勝記録、G1・25勝は世界最多勝利記録だ。今月発表されたロンジンワールドベストレースホースランキングでは、125ポンドを記録して世界1位タイ。凱旋門賞(仏G1)連覇中のエネイブル、日本のアーモンドアイと並んで「世界三大牝馬」として、世界競馬の象徴的な存在に君臨している。
これだけを見ても、ウィンクスが世界の競馬史に残る名牝であることは間違いない。
だが一方、クイーンエリザベスSで1馬身半差の2着だったクルーガーは、重賞勝ちがマイラーズC(G2)だけ。日本競馬の中では、決してトップホースとは言えない存在だ。
「クルーガーがマイラーズCを勝ったのは3年前。それ以降は勝利から遠ざかっており、昨年の11月にはダートの武蔵野S(G3)に挑戦し、今年もポルックスS(OP、ダート1800m)に出走するなど、なんとか現状を打破するために挑んだ豪州遠征でした。
そういった中でのG1連続好走は高野調教師らスタッフの頑張りがあってこそですが、同時に豪州競馬の『レベル』に対して疑問を抱かざるを得ない結果になりましたね。そうなると、その頂点に立つウィンクスの実力にも疑問符が付くというわけです」(競馬記者)
実際に2017年から豪州に移籍し、昨年G1を2勝したブレイブスマッシュも日本ではファルコンS(G3)の2着があるだけで、G1どころか重賞の壁に苦戦している存在だった。
今回の結果を受け、ネット上の競馬ファンからも「ウィンクスって本当に世界一なの?」といった疑問が噴出。中には「最後にクルーガーが化けの皮を剥いだ」という声も……。
33連勝と完全無欠の絶対女王としてターフを去ったウィンクス。だが、日本の競馬ファンにとってその”真の実力”は、ある意味ベールに包まれたままとなった。