JRAフローラS(G2)「逃げ切り至難」でもウィクトーリアなら大丈夫?
4月21日に行われるフローラS(G2、芝2000メートル)。上位2頭はオークスへの優先出走権が与えられる重要な一戦だ。
ウィクトーリア(牝2歳、美浦・小島茂之厩舎)が主役候補だろう。母は秋華賞を制したブラックエンブレム。新馬戦ではレコードを叩き出して圧勝した。前走の500万下(1800メートル)では後続に2馬身差をつけ逃げ切り勝利し、牝馬クラシックの新たな主役と言える。
今回は逃げ切りが難しいとされる東京2000メートル。これまでにフローラSで逃げ残ることが出来たのは2010年のアグネスワルツのみで、先行馬よりも決め手がある馬が勝ってきている傾向がある。
しかし前走で手綱をとったルメール騎手は「距離が伸びたほうがいい」とも言っており、府中の直線を逃げ切ることも大いに有り得る。
「函館の新馬戦では、レコードで勝っているしポテンシャルはかなりのもの。控えていったら負けてしまったけど、前々で戦って他馬に邪魔されなければスピードを生かして逃げ切ることも可能でしょう。それにどの馬も2000メートルの距離には不安があるので、先手を取ることは難しくない」(競馬記者)
11日に行われた一週前追い切りでは、美浦Wでアラスカノオーロラ(4歳1000万下)と併せ馬を敢行し、1馬身を離して先着した。15日に行われた併せ馬でも、他馬を一切寄せ付けず先着を決めた。前走からの回復に時間がかかり帰厩が遅くれた分、急ぎの調整になってはいるが仕上げにはどうにか間に合いそうだ。