天皇賞・春(G1)「大波乱」ロードヴァンドールの”神逃げ”再び!? ヴォージュ逃げ宣言も「天才」横山典弘が主導権を握れる理由

「”リズム”を崩さないよう、口笛を吹いていたら勝っちゃった」

 今から15年前の2004年天皇賞・春(G1)。この年の秋、史上2度目の秋古馬三冠を達成するゼンノロブロイに、7馬身差をつけて逃げ切ったイングランディーレという馬がいた。

 その鞍上が「武豊以上の天才」といわれる横山典弘騎手である。

 当時、前年の菊花賞馬でザッツザプレンティを筆頭に2着のリンカーン、3着のネオユニヴァース、4着のゼンノロブロイら勢いのある4歳馬が上位人気を形成。

 実はこれ、前年の菊花賞馬フィエールマン、2着馬エタリオウ、3着馬ユーキャンスマイルらが上位人気となる今年の状況に酷似している。

 そして何よりも横山典騎手が、逃げ馬ロードヴァンドール(牡6歳、栗東・昆貢厩舎)に騎乗するというのが、ただただ不気味だ。

「2004年はネオユニヴァース、ゼンノロブロイを筆頭に『4歳4強』に続く5番人気に推されたシルクフェイマスなど、距離に不安がある有力馬が多く、それが結果的にイングランディーレの一人旅を生んだと言われています。

昨年の菊花賞は、史上稀に見るスローペースからの切れ味勝負。レース後、競馬評論家の井崎脩五郎さんが『1800mのレース』と評したように、スタミナ的な要素はほぼ関係ない内容になりました。その上位馬で胸を張ってスタミナ勝負に出られそうなのは、ユーキャンスマイルくらいじゃないでしょうか。

今年も上位人気馬が牽制し合って、逃げ馬が後続を大きく突き放す縦長の展開になる可能性は十分にあると思いますよ」(競馬記者)

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