JRA川田将雅「騎乗停止」で大器クリソベリル乗り替わりが痛恨!? 3歳ダート超大物が天皇賞・春2着グローリーヴェイズより「辛い」理由
「先々週に処分を受けた川田騎手ですが、騎乗停止期間は4月27日から5月4日の8日間。今週のNHKマイルC(G1)に騎乗できることは幸いですが、2日の兵庫チャンピオンシップのクリソベリルに騎乗できないのは痛手ですよ。
兄にジャパンダートダービー(G1)を勝ったクリソライト、姉に宝塚記念(G1)を制したマリアライトなどがいて、近親にも活躍馬が多数。そんな日本でも屈指の血統背景も然ることながら、デビュー2戦が超大物ぶりを予感させる圧勝劇でした。
今年の3歳牡馬はサートゥルナーリアを中心にヴェロックス、ダノンキングリーの3強と言われていますが、ダート路線は早くも『この馬の1強では』と言われていますね。そのくらいの存在です」(競馬記者)
そんなクリソベリルは、昨年9月のダート1800m戦でデビュー。事前の動きや血統背景もあって単勝1.2倍に推されたが、最後の直線で早々に先頭に立つと後続を大きく突き放してゴール。7馬身差の圧勝劇だった。
レース後、「血統馬ですから、まず無事に初戦を終えられて良かった」と振り返った川田騎手は、デビュー戦から524kgの「大型馬ですから、徐々にその良さを出せるようになれば」と今後に期待を懸けていた。
休養を挟んだ2戦目は今年3月。約半年の休養明けで、馬体重も540kgと16kgも増えていたが、川田騎手の「能力的にここでは抜けている馬だと思っていました」というコメント通り、あっさり連勝。
勝負所から外を捲って直線入り口で先頭に立ち、そのまま馬なりで押し切るというデビュー戦とほぼ同じ内容で、またも7馬身差の圧勝だった。
「まずは2つめを無事に突破できて良かったです」というのは当然、今後に「大きなもの」を見据えての言葉に違いない。
「だからこそ、今回の乗り替わりは痛いですよ。しかも代打はルメール騎手。陣営としては超一流騎手が見つかりホッとしたと思いますが、川田騎手にとっては『今後』が気が気じゃないかも。再び手元に戻ってくるといいんですが……」(別の記者)
2日の兵庫チャンピオンシップでは初の重賞挑戦ながら、すでに単勝1倍台の人気が予想されているクリソベリル。相手には2月のヒヤシンスS(OP)で2着したヴァイトブリックもおり、いよいよ本気で走る姿が見られるかもしれないが、問われるのは「勝ち方」になりそうだ。