JRAサートゥルナーリア「期待ハズレ」で凱旋門賞(G1)挑戦に暗雲!? C.ルメール騎手ブラストワンピースとの新コンビ結成は”保険”か……
母に日米オークスを制したシーザリオ。兄に菊花賞(G1)やジャパンC(G1)を勝ったエピファネイア、2歳王者リオンディーズがいるなど、日本屈指の超良血馬サートゥルナーリア。
その高い期待に応えるように3連勝でホープフルS(G1)を勝利すると、前走の皐月賞(G1)でも単勝1.7倍に応えて優勝。無敗のままクラシック第1弾を制し、歴史的名馬の階段を極めて順調に駆け上っている。
「日本ダービー(G1)で無敗の二冠が懸かるサートゥルナーリアですが、この馬も皐月賞制覇後に陣営が凱旋門賞挑戦の意向を発表しました。
仮にダービーを勝って向かうことができれば『二冠馬の凱旋門賞挑戦は史上初』ということになり、極めて高い期待が集まることが予想されます。
しかし、問題はその鞍上。主戦を務めるルメール騎手がブラストワンピースとのコンビで向かうのであれば、サートゥルナーリアの動向に大きく関係しそうです」(同)
仮にサートゥルナーリアが日本ダービーを勝てば、オルフェーヴル以来となる史上8頭目の牡馬三冠に王手が掛かる。
その栄誉を蹴ってまで凱旋門賞に挑むのかという点では、大きな議論を生みそうだが、逆に本馬の父が短距離で活躍したロードカナロアというのも3000mの菊花賞(G1)を嫌う理由になりそうだ。
「それ以前にサートゥルナーリアが、凱旋門賞に出ない可能性もありますよ。出るとすれば日本ダービーの勝利が条件になりそうですが、周囲の関係者のトーンは一時ほどではないと思います」(別の記者)
記者がそう語るのも、どうやら前走の皐月賞の「内容」を巡って陣営の間で”食い違い”があったからのようだ。
「戦前は圧勝すると言われていたサートゥルナーリアですが、蓋を開けてみればヴェロックスとダノンキングリーとは接戦でしたからね。
レース後、ノーザンファーム吉田勝己代表は『外を回って勝つんだからすごい』と高く評価していましたが、一方で騎乗したルメール騎手は、最後まで歯切れの悪いコメントが印象的でした。
このレースで初めて本気で走ったサートゥルナーリアですが、おそらくルメール騎手が想像したようなパフォーマンスではなかったのかもしれません」(同)