武豊15年ぶり「緊急招集」!? ヴィクトリアマイル(G1)ソウルスターリング「女王復活」へ藤沢和雄調教師「乗りに来てくれ」
競馬界の「レジェンド・コンビ」が女王復活に”本気”だ。
「藤沢先生から『乗りに来てくれ』と言われた」
現役最多、歴代2位の通算1445勝を誇る調教師界のレジェンド藤沢和雄調教師から、前人未到の4061勝を数える騎手界のレジェンド武豊騎手に8日、”緊急招集”が掛かった。
自身の公式ホームページで「多分15年ぶり」との言葉通り、関西・栗東所属の武豊騎手が美浦まで駆けつけて追い切りを行うのは2004年以来。当時、武豊騎手を関東まで呼んだのも、やはり藤沢調教師だった。
「先生が『来て乗ってくれ』っていうくらいだから、何かあるのか――」
そんな武豊騎手の”お目当て”は、12日に行われるヴィクトリアマイル(G1)で新コンビを組むソウルスターリング(牝5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だ。美浦の芝コースでの初コンタクトは4ハロン49.2秒、ラスト11.7秒。最後はさすがの切れ味を見せた。
「さすがにいい馬ですね。柔らかさと、力強さを兼ね備えているのは、なかなかいない」
そう武豊騎手が絶賛したソウルスターリングは、21世紀最強馬と名高いフランケルを父に持ち、母に仏オークス馬のスタセリタを持つ、世界が注目する超良血馬だ。2017年のオークス(G1)を制して世代の頂点に立った際は、間違いなく今後の競馬界を背負って立つ逸材と思われていた。
しかし、あれから約2年。その後のソウルスターリングが1勝も上げることができずに今日を迎えることを、一体誰が想像できただろうか。