JRAオークス(G1)ダノンファンタジー「距離克服」は可能か? 川田将雅騎手も懸念した桜花賞(G1)完敗の「本当の理由」
「陣営が『今回は距離への対応が課題になる』と話していますが、ダノンファンタジーの2400mは明らかなマイナス要素だと思います。というのも、前走の桜花賞はグランアレグリアを追いかけたために止まったんですが、それ以上に道中で折り合いを欠くシーンがあったことが大きいかと。
中内田調教師も以前から『調教では前進気勢が旺盛で、コントロールしにくい面を持っている』と話しており、これまで”本番”では川田騎手が上手くコントロールしていたんですが、レースを重ねるごとにうるさくなっている印象です。今回も道中の折り合いがカギになると思いますが、あまり行きたがるようだと厳しい戦いが待っていそうです」(競馬記者)
確かに、前走の桜花賞の共同会見でも川田騎手が「どうしても走る気持ちが強すぎるので、そこのコントロールが一番難しい馬」と話していたが、レースではその懸念がモロに出てしまった格好だ。
また、7枠15番という外枠の発走で、前に馬を置き辛かったことも響いたという。
「実際、近しい関係者の間では2400mのオークスではなく、1600mのNHKマイルC(G1)の方が『チャンスがあるかも』という話もありました。しかし、NHKマイルCには同じダノックスの有力馬ダノンチェイサーが、川田騎手で出走予定だっただけに『ダノンファンタジーが不利を承知でオークスに回ったのでは』という話も。
血統的には、母のライフフォーセールがアルゼンチンの2200mのブエノスアイレス州大賞(G1)を勝っているので問題なさそうですが、距離をこなすため、気性面の成長が待たれるところですね」(別の記者)