【JRA平成牝馬格付】1位は!? アーモンドアイ・ジェンティルドンナ・ウオッカ・エアグルーヴ・ブエナビスタ~
5月から新しい元号の「令和」が始まり、今週行われるJRA(日本中央競馬会)の優駿牝馬(オークス)は、令和最初の3歳女王を決定する重要な一戦だ。今年の出走メンバーは、桜花賞馬グランアレグリアは不在だが、コントラチェック、ラヴズオンリーユー、ダノンファンタジーなど好メンバーが揃ったと言えるだろう。
今回は令和の女王誕生を前に、平成の女傑について振り返ってみたい。平成31年間で誕生した30頭のオークス馬を含め、数々の偉業を成し遂げ日本競馬史にその名を残した牝馬は数多い。実際に昭和と比べても、平成は牝馬の活躍が目立った時代でもあったのだ。
まず最初に注目されるのは、やはり昨年の牝馬三冠馬であり、今や現役最強に疑いのないアーモンドアイだ。牝馬ながらその実績は圧巻、そしてレース内容もまさに王者の風格を感じさせる圧倒的な内容。3歳牝馬でジャパンカップを制したのはジェンティルドンナとアーモンドアイのみ。しかしジェンティルドンナは初の海外遠征(ドバイシーマクラシック)は2着だったが、アーモンドアイは初の海外遠征となるドバイターフで牡馬相手に快勝している。勝利したG1レースの距離も1600m・1800m・2000m・2400mと幅広く、右回り2勝・左回り3勝とまさにオールラウンダー。鞍上のクリストフ・ルメールとのコンビも抜群で、その実績は今後どこまで増えていくのだろうか。
続いて思い浮かべるのは、牝馬で日本ダービーを制したウオッカだろう。平成において牝馬で日本ダービーを勝利したのはこの馬のみ。その日本ダービー以外にも、安田記念2回、天皇賞(秋)、ジャパンカップと牡馬相手にG1を5勝。牡馬相手にG1を5勝しているのも同馬のみだ。4戦して未勝利の海外実績や、右回りコースでの戦績は振るわないが、武豊とともに競馬を盛り上げた、まさに平成の女傑と呼ぶにふさわしい一頭だ。
続いて注目したいのはジェンティルドンナだ。アーモンドアイと同じく牝馬三冠を制し、ジャパンカップで2連覇を達成。さらに引退レースの有馬記念を制しており、実績は文句なし。5歳時にはドバイシーマクラシックも勝利しており、牡馬相手にG1を4勝している。特に3歳時のジャパンカップであのオルフェーヴルを競り落としたレースは、牝馬らしからぬ勝負根性を見せてくれた。3歳4歳5歳でそれぞれ牡馬相手にG1を勝利しており、引退まで衰えを感じさせない素晴らしい馬だった。