JRA新馬でロードカナロア産駒がディープ×アパパネを襲う? 土曜有力馬一挙紹介
期待の素質馬たちが続々とデビューを飾っている。先週は桜花賞馬グランアレグリアの全弟であるブルトガングが登場。雨を物ともせずに最後の直線で突き抜けて快勝。2着に4馬身差をつける圧巻の走りを見せた。
そして今週も、若駒が続々とデビューする予定だ。今回は29日土曜日の新馬戦に登場する素質馬たちを紹介しよう。
函館競馬場 第5R 2歳新馬(芝1200メートル)
ここで最も注目を集めるのは、C.ルメール騎手が騎乗を予定しているマイルポスト(牡2歳、美浦・小笠倫弘厩舎)。
父はリアルインパクト、母はアンプレヴー、母父はトワイニングという血統。伯母に08年のマイルチャンピオンS(G1)覇者ブルーメンブラットがいる。
戦前、ノーザンファームの早来・山内厩舎長は「素直な気性でスピードがあります」と評価。だが、函館ウッドの1週前追い切りでは馬体がまだ緩く見え、タイムも5F70秒台、ラスト13秒台と平凡。ここからどれだけ仕上がっているかがキーだろう。
対抗馬はナリタブレード(牡2歳、栗東・中尾秀正厩舎)。
父はヴィクトワールピサ、母はレディトゥプリーズ、母父はモアザンレディ。半姉に18年のキーンランドC(G3)を勝ったナックビーナスがいる。洋芝との相性も良さそうだ。
福島競馬場 第5R 2歳新馬(芝1200メートル)
ここでもリアルインパクト産駒が注目を集めそうだ。
アルムブラスト(牡2歳、美浦・高橋文雅厩舎)は、母馬がスプリントのOP戦の勝利経験もあるヴァンフレーシュ、母父はサクラバクシンオーという血統。
高橋調教師は「前にいる馬を追い掛けるような、気の強い面がある。スピードの勝ったタイプ」と同馬を評価。丸山元気騎手とのコンビで一撃を狙う。
対抗は津村明秀騎手が騎乗予定のアッシュ(牡2、美浦・田中博康厩舎)だろう。
父ヴィクトワールピサ、母ホームウォード、母父ジャイアンツコーズウェイ。叔母にはベルモントオークスなど米G1・2勝のキャッチアグリムスがいる。1週前追いきりでは4F54秒1、ラスト12秒7と軽やかな動きを見せている。