JRAラジオNIKKEI賞(G3)武豊「ゴータイミングがお目当て」オジュウチョウサン以来の福島参戦「リクエスト」で重賞狙い撃ち!
「4月以来の出走となるゴータイミングですが、どうやら武豊騎手がココを狙うようリクエストしたようです。勝ち時計がかなり遅いため桜花賞と比較するのは酷ですが、単純な末脚の切れだけなら、かなりのものを持っていますよ。
全兄のジェニアルも後方から溜める競馬をしてから一気に良くなりましたし、この血統はああいった競馬が合っているのかもしれません。上手くハマれば重賞でも面白いと思います」(競馬記者)
実際に武豊騎手も「前回が強かった。やっと力が発揮できた感じ」と高く評価。松永幹夫調教師も「前走は32秒台の末脚で強かった」と末脚の破壊力に自信を深めているようだ。
「前走後はラジオNIKKEI賞に絞って、入念な調整が続けられてきました。栗東のCウッドでの1週前追い切りのラスト12.4秒もよかったですが、最終追いのラスト11.8秒は本格化を思わせる切れ味。
こういった脚が使えるのも、道中で折り合いが付くようになってきたからで気性面の成長があったからこそ。無駄な力を使わなくなったことで、勝負所で本来の力を発揮できるようになった印象がありますね」(別の記者)
関西所属ということもあるが、武豊騎手が福島競馬場に来るのは非常に稀だ。ちなみに前回は昨年オジュウチョウサンが久々に平地レースに挑戦した時だった。逆に言えば、武豊騎手が福島に来るには、それなりの「理由」があるとうことだ。
小回りで直線が短い福島ということで、末脚自慢のゴータイミングには不向きという声もある。実際に武豊騎手も自身の更新HPを通じて「ラジオNIKKEI賞のゴータイミングがお目当てですが、コーナーを4つ回るコースがいいかどうかはやってみなければわかりません」と綴っている。
しかし、昨年は同じように不器用さを残していたフィエールマンが、最後の直線で“異次元の脚”を見せファンの度肝を抜いたことは記憶に新しい。
武豊騎手が「軌道に乗っていってほしい馬」と期待を寄せる世界的良血馬が、実りの秋へ大きなステップを踏む。