JRA日本ダービー(G1)「何故」サートゥルナーリア敗戦の裏。ルメール騎乗停止より大きかった皐月賞の「誤算」
「出遅れは痛かったですが、最後の最後で脚が止まりヴェロックスに交わされた点を『距離の限界』と見る向きもあります。短距離王ロードカナロアの血が影響したのか。無論、アーモンドアイのように距離をこなす強豪もいますが……。
この日のサートゥルナーリアはスタンド前の輪乗りでも首を上下させる様子があり、かなりイレ込んでいるのがわかりました。その時点で体力を消耗していた可能性もあります。いずれにせよ、期待されていた秋の『凱旋門挑戦』可能性はかなり狭まったように思います」(競馬ライター)
さまざまな要因が今回の敗戦にはありそうだが、やはり「イレ込み」「出遅れ」「距離への疑問」が大きなところだろうか。上がり最速を記録している点から力は見せてはいるのだが……。
また、皐月賞終了後からこのレースまでの「流れ」が、今回の敗戦に直結したという見方もある。
「皐月賞を休み明け、7分程度のデキで勝利しましたが、かなりの大接戦だったため、思いの外ダメージが残っていた可能性はあります。
実際、1週前追い切りでは、ラストこそ11.6秒とキレ味は見せたものの、6ハロンは87.1秒と”ゆるゆる”でした。最終追い切りではしっかりタイムを出してきましたが、ライバルのヴェロックスやダノンキングリーが1週前にしっかり仕上げ、最終追い切りは調整程度だったのとは真逆。1週前にしっかり追えなかった点から、やはり初めてといっていい激戦のダメージが残っているのではないか、という意見はありました。