JRA安田記念(G1)「一気に地味」インディチャンプの可能性は!? 先週目黒記念の「流れ」で一発あり?
6月2日、春の東京G1シリーズ最終戦、安田記念(G1、芝1600メートル)が開催される。3歳後半から力をつけてきたインディチャンプ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)について検討する。
インディチャンプは一昨年暮れの新馬戦(芝1400メートル)を勝利で飾る。3歳春は毎日杯(G3、芝1800メートル)で3着、アーリントンC(G3、芝1600メートル)で4着と好走したが、NHKマイルC(G1、芝1600メートル)には間に合わなかった。7月の中京1000万下特別と12月の阪神1600万特別でマイル戦を2連勝。古馬になっての活躍が期待された。
今年の始動戦は2月の東京新聞杯(G3、芝1600メートル)。スタートは出遅れたが、鞍上の福永祐一騎手は落ち着いて中団まで押し上げ、直線では内から鋭く伸びて優勝。勝ちタイムは1分31秒9と速かった。レース後、福永騎手は「GIで期待していた馬ですが、その期待が確信に変わるレースでした」と自信たっぷりのコメント。一躍、春のマイル王候補になった。
ところが、金鯱賞(G2、芝2000メートル)を楽勝、大阪杯(G1、芝2000メートル)に向うと思われていたダノンプレミアムがマイル路線を選択。インディチャンプの名は一気にしぼむ。4月のマイラーズC(G2、芝1600メートル)でダノンプレミアムと対決すると、ダノンプレミアムに肉薄するどころか、逃げたグァンチャーレをつかまえられず、さらにはパクスアメリカーナにも差されての4着。不甲斐なかった。
その後、史上最強牝馬アーモンドアイも安田記念参戦を表明。もはや、インディチャンプを安田記念の優勝候補に挙げる者はいない。中途半端に人気するようなら切ってしまったほうがいいのだろうか。