JRAルメールに「いい薬」藤田伸二氏が「喝」! 盟友シルクジャスティス死にはしんみり
2日に東京競馬場で行われた安田記念(G1)。昨年の年度代表馬アーモンドアイと好調ダノンプレミアムの直接対決が行われるとあって異例の注目を集めていた。
だが、スタート直後に大外枠のロジクライが内側へ斜行し、隣りに入っていたダノンプレミアムやアーモンドアイら有力馬が著しい不利を受けてしまう。その影響は大きかったのか、アーモンドアイは後方から脚を伸ばして3着に入るも、ダノンプレミアムは殿負け。レース後、2頭を管理する調教師はスタートの不利を嘆いた。
2強の対決に水が差されたように見えたこともあり、今回のレース後、ネット上を中心に競馬ファンの間では不満の声が上がっていた。そして普段から舌鋒鋭く批判を行なうことで知られる元JRA騎手の藤田伸二氏も、自身のTwitterで手厳しくこの1戦を振り返っている。
藤田氏は「アーモンドアイはスタートで他馬にぶつけられたんやろな!」と自身の見解を出し、そして騎乗していたC.ルメール騎手に対して「騎乗停止中遊んでる奴には良い薬だ!」とバッサリ。そして「どうであれアーモンドアイをマイルに使う理由が分からん! 何処を目指してるのかの~?」と陣営の戦略を疑問視していた。
「藤田氏はこの前のツイートで『アーモンドは強い!』と綴っていますので、同馬のことは認めているようです。ただルメール騎手に関しては、関係者から『騎乗停止中のトレセンにいない』と聞いたそうですし、思うところがあるのでしょう。
本人は現役末期こそ、調教に乗らずにレースに出走すると批判されていました。ただ全盛期には、自ら厩舎を回って頭を下げて営業し、スタッフや牧場関係者たちと信頼関係を築き上げていました。競馬評論家の細江純子氏もJBISサーチに掲載されているコラムで『藤田騎手と言えば、毎朝の調教を大事にされ、馬上での厩舎スタッフとの会話や交流を最も大切にされていたイメージがあります』と記しています。
それがあったからこそ藤田氏は多くの有力馬に乗れたのですが、時代が経つに連れて、そんな信頼関係をあまり重視しないエージェント制度が主流になりました。そして今では騎手の成績は、そのエージェントが左右すると言われるほど影響力を持っています。藤田氏は突然引退しましたが、そのような状況に嫌気が差したことも理由のひとつだと言われています。ルメール騎手にキツく当たるのは、自身が否定していたエージェント制度の恩恵に預かっていると考えているからなのかもしれません」(競馬記者)