※出走取消 武豊ソウルスターリング「復活傾向」は本当? エプソムC(G3)で心配なのは「世界最強父」の血
すでに終わった馬としてエプソムCで無視するのも普通の選択の1つ。これには血統も影響している。父フランケルは14戦14勝、無敗の名馬であり21世紀の最強馬とも言われた。現5歳、ソウルスターリングの同世代が初年度産駒となるが、世界的にも一発屋が多い。日本におけるソウルスターリング以外のフランケル産駒ではモズアスコットが昨年の安田記念を制したが、それ以降は惨敗が続いている。
一度ピークを終えてしまったフランケル産駒は復活が難しいようだ。しかし、競馬では復活が多くのドラマを生んできたのも事実。古くは1992年の有馬記念(G1、芝2500メートル)11着以来、1年の休養を経て1993年の有馬記念をぶっつけで制したトウカイテイオーの例もある。ソウルスターリングの復活を願うファンも多い。それは惨敗続きであっても、常に着順より人気のほうが上回っていることでよくわかる。
そして、ソウルスターリング復活の立役者になるのが競馬界のレジェンド武豊騎手であればなんと素晴らしいことだろう。世界の武豊騎手は来週16日、馬主キーファーズのアマレナで仏オークス(G1、芝2100メートル)に参戦する。3日後の19日はディアドラで英プリンスオブウェールズS(G1、芝1990メートル)に挑む。まだまだ、国内外で多くの仕事をしてもらわなければならない。
ヴィクトリアMで武豊騎手が「復調の兆し」を実感したソウルスターリング。馬券を買う買わないは別にして、エプソムCでどんな走りを見せてくれるのか、じっくりと見届けたい。もちろん、単勝をちょっと買っておくのも悪くない。