JRA「最後の躍動」ステイゴールド産駒猛威振るう競馬界! エプソムC(G1)ソーグリッタリング筆頭に
6月9日に開催されるエプソムC(G3、芝1800メートル)に出走する上がり馬ソーグリッタリング(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)について検討しよう。
直近2走、リステッド競争を連勝している。今年初戦、3月の六甲S(L、芝1600メートル)は道中10番手から馬群の真ん中を割って差し切った。2度目の騎乗だった浜中俊騎手は「馬が元気でした」「ただ、ソラを使うところがあるので、抜け出すタイミングが難しい馬です」と馬を褒めると同時に課題も指摘した。
前走、5月の都大路S(L、芝1800メートル)では川田将雅騎手が騎乗。5、6番手からレースを進め、直線半ばあたりで逃げ馬に並びかけ、2着馬を1馬身3/4差突き放した。川田騎手は「スムーズに競馬をしながら、直線はあまり抜け出したくなかったのですが……。良い形でクリアできたと思います」と、早目に抜け出しはしたが大きな問題はなかったという主旨のコメントをした。
競馬の醍醐味の1つが上がり馬の活躍。今年であればそんな1頭がインディチャンプ。昨年、1000万下特別と1600万下特別を連勝して、今年初戦の東京新聞杯(G3、芝1600メートル)では1番人気に支持され、重賞初制覇を飾った。ただし、上がり馬が1番人気になってしまっては配当妙味がない。エプソムCのソーグリッタリングは上位人気ではあっても1番人気にはならない。相手次第では好配当も望めそうだ。2度目の重賞挑戦で勝ち負けできるのだろうか。
「ソーグリッタリングは単勝一桁台の3~5番人気になりそうです。それだけ抜けた馬がいないということです。G1馬も重賞勝ち馬もいるメンバーですが、昨年あるいは今年、重賞を勝っている馬はいません。勢いのあるソーグリッタリングにとっては、重賞初制覇の絶好のチャンスですね。
課題の1つは距離でしょうか。マイル戦中心に走ってきたので1800メートルの経験は多くありません。それでも5戦2勝2着2回なので問題はないでしょう。東京コースは昨年11月のキャピタルS(オープン、1600メートル)で12着と大敗していますが、かかってしまったのが敗因です。4戦して1勝2着1回という実績があるので、基本的には東京コースを不安視する必要もありません。