JRA孤高の天才「川田将雅」祝通算1300勝達成!勝率トップの裏事情と馬券の買いどころ。意外な勝負馬主の存在
今年JRAで最も活躍しているジョッキーは誰かと言われれば、誰もが先日JRA通算1300勝を達成した川田将雅騎手を思い浮かべるのではないだろうか。今年はここまで73勝を挙げリーディングもトップを独走、その勝率26.3%、連対率44.6%も群を抜いており、昨年のリーディングジョッキーであるルメールの勝率21.8%、連対率40.1%と比較してもかなり優秀だ。この成績からも、今年の川田騎手の好調ぶりは大きく評価されていいだろう。
川田騎手はまさに職人といえる騎手だ。その安定した騎乗は多くのファンや競馬関係者からも評価され、特に大一番で強い印象がある。今年は重賞レースで31戦8勝、勝率は驚異の25.8%を記録。これは昨年の18.1%を上回る好成績だ。
しかし職人ゆえの気質も同居していると言っていい。実際に川田騎手がレース中に不利を受ければ、その騎手に対して高圧的な態度を取ることも珍しくなく、馬主や調教師に対しても臆することない態度もまた、職人ゆえのものだろう。それでも卓越した技術を持つ川田騎手だからこそ許されるものであり、まさに孤高の天才といえる。
さて今回は、この川田騎手がいかに馬券的にも重要かを示す様々なデータを公開しよう。これほど安定した成績を残しているのだ。多くの競馬ファンが馬券でお世話になっているのは間違いあるまい。ノーザンファームや池江厩舎、中内田厩舎に騎乗した際の成績は有名だが、どうしても過剰人気になりやすい。そこで今回は、もっとマイナーな勝負所に注目した。人気の盲点になる条件を探すことで、より馬券的妙味を高めるのが狙いだ。
まず注目したいのは川田騎手の得意条件だ。重賞での強さは前述したとおりだが、他に目を向けると「平場戦」が浮上する。今年の平場戦は勝率27.9%で全体の勝率を上回っている。逆に特別戦は勝率22.3%とダウン。さらに芝よりもダートの方が連対率や複勝率が高いことも押さえておきたい。加えて得意距離と苦手距離もはっきりしており、ダートの1200~1800mまでは[30.23.9.40]で勝率29.4%、連対率51.9%、複勝率60.7%と大幅に増加。逆に1900m以上は[1.3.5.8]で勝率0.5%、連対率23.5%、複勝率52.9%と減少しており、この条件は狙い目ではない。