JRA川田将雅「秋はダート席巻か」怪物クリソベリルに注目株などラインナップ充実
川田将雅騎手とのコンビでジャパンダートダービー(G1)を制したクリソベリル(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)。同馬がチャンピオンズC(G1)、東京大賞典(G1)を目標にしていると、所属するキャロットクラブが明かした。
デビュー戦と500万下をともに7馬身差で圧勝したクリソベリルは、重賞初挑戦となった兵庫チャンピオンシップ(G2)でも、持ったまま5馬身差をつけて快勝。そして迎えたジャパンダートダービーでは、6番手から7番手で進み、最後の直線で馬場の真ん中から抜け出すと、ここでは2着に3馬身差をつけて優勝。4連勝でG1初制覇を達成している。
「クリソベリルは圧勝に次ぐ圧勝を飾り、3歳勢の中でも頭一つ抜けた存在であることを証明しています。ただ12月のチャンピオンズCや東京大賞典を目標とするということは、11月のダートの祭典であるJBC開催には向かわないようですね。
JBCは今年、浦和競馬場で開催予定。ですが、ここはフルゲートが11頭、改修工事をしたので当日は12頭となるレースもあるようですが、それでもあまり多くありません。その影響もあり、JRA所属馬の出走枠は例年よりも少なくなる見込みだといいます。クリソベリルは3歳勢としてはこれ以上ないほど成績を残していますが、それでも古馬らと比べると賞金面では劣るため、選出されない可能性は高いです。
音無調教師もインタビューで『ダート路線の3歳馬は他馬の動向によって、日程を左右されてしまう部分があまりにも大き過ぎる』と話していました。12月の予定を今から発表するのは早すぎる気もするのですが、まず確実に出られそうな方を目標としたということなのかもしれません」(競馬誌ライター)