JRAシュヴァルグラン「最強女王」エネイブルVS「世界No.1」クリスタルオーシャンに英ダービー馬参戦で大ピンチ!? 今年のキングジョージ6世&QES(G1)は史上最強クラス
下馬評では上記2頭の一騎打ちだが、英ダービー馬アンソニーヴァンダイク(牡3歳、愛・A.オブライエン厩舎)には55.5kgで出走できる大きなアドバンテージがある。
今年は始動戦のダービートライアルSを勝利で飾ると、続く英国ダービー(G1)で接戦を制して戴冠。一躍、世界の3歳馬のトップに君臨した。
しかし、前走の愛ダービー(G1)では同厩のペースメーカー・ソヴリンに6馬身差の逃げ切りを許す、まさかの展開。ただ、そんなアクシデントがありながらも2着を確保した辺りは、やはり地力の表れか。今回は仕切り直しの一戦となるが、強豪を破るようなら一気の世界制覇、そして欧州三冠にリーチが掛かるだけに改めて期待したい。
着実に実績を積んできたデフォー(セン5歳、英・R.ヴェリアン厩舎)も、まだ底を見せていない面白い存在だ。
これまで2度の2着など、G1の壁に跳ね返されてきたデフォーだったが、今春のコロネーションC(G1)で、待望の初G1勝利を飾った。これで勢いに乗るとキングジョージの前哨戦となるハードウィックS(G2)でも、昨年の英ダービー馬マサーらを抑えて連勝。
ヴェリアン調教師も「キングジョージで(アスコット競馬場に)彼を連れて戻れたらいいね」と声を弾ませている。果たして、強豪を下しての下剋上なるか。接戦に持ち込んで、持ち前の勝負強さを活かしたい。