【重賞展望・キーンランドC(G3)】ここでも著しい台頭をみせる『史上最強世代』世代No.1スプリンターとして秋の王座決定戦に挑むのはどの馬か!
前走の函館スプリントSをハナ差で逃したシュウジ(牡3歳、栗東・須貝厩舎)にとって、極めて頼もしい鞍上が巡ってきた。香港No.1騎手を迎えてこの一戦を獲れば、現在トップのベルカントと同点。この馬にもサマースプリントシリーズ王者が見えてくるだけに、是が非でも勝ちにこだわりたい一戦となる。
前走以降滞在している函館から札幌に移動する関係で、火曜日の最終追い切り。調教駆けするシュウジらしく併せ馬を楽々と突き放し「今回は目イチ。次がどうこうという話じゃない」と管理する須貝尚介調教師も相当な意気込みだ。
そんな函館スプリントSの1、2着馬にとって強敵となりそうなのが、同世代の実力派スプリンター。特に不気味なのが阪神JF(G1)3着の実績があるブランボヌール(牝3歳、栗東・中竹厩舎)だ。
初G1で3着になったものの今年になって結果が出ていないが、何を隠そう函館2歳S(G3)の勝ち馬。スプリント、並びに洋芝への適性は高い。さらに桜花賞(G1)がソルヴェイグの17着に対して8着、NHKマイルC(G1)がシュウジの12着に対して6着といずれも大きく勝ち越している。その能力がここで通用しても、まったくおかしくはない。
「休ませていい体に成長したし、厩舎に戻ってからさらに良くなった」と管理する中竹和也調教師も話している通り、立て直しは上手くいったようだ。あとは絶好調の戸崎圭太騎手の手綱さばきにすべてを委ねる。
堅実派のナックビーナス(牝3歳、美浦・杉浦厩舎)も芝1200mで2戦2勝と底が割れていないだけに怖い一頭だ。