JRA「真価問われる」ワグネリアンが札幌記念（G2）で能力爆発!? 同世代に「死角」はあり
ワグネリアンには日本ダービー以外のG1タイトルを獲得してもらい、ディープインパクトの代表的な後継種牡馬になってもらいたい。ましてやワグネリアンの母父はキングカメハメハ。日本競馬をリードしてきた2大種牡馬ディープインパクトとキングカメハメハは最近早逝してしまった。ワグネリアンには種牡馬として大きな期待がかかる。
「ワグネリアンが天皇賞・秋あるいはジャパンC（G1、芝2400メートル）を勝ち、種牡馬としても成功すればそれは素晴らしいことです。ただし、ワグネリアンの日本ダービーを振り返ると2着はエポカドーロ、3着はコズミックフォースでした。この両頭は日本ダービー以降まったく活躍できていません。つまり、ワグネリアンは強くはない日本ダービー馬だった、という疑いも生まれてしまうわけです。
大阪杯は3着だったとはいえ、勝ちタイムは2分1秒0とかなりかかりました。札幌記念はワグネリアンがホンモノであることを証明するための試金石になるでしょう。フィエールマンを破って優勝できるようであれば、秋のG1獲りも見えてきます。凡走するようであれば、これまでのメッキが剥がれたという解釈もされかねません」（競馬ライター）
どうやらワグネリアンは崖っぷちに立たされているようだ。ただし、札幌記念で人気になる同世代のフィエールマンとブラストワンピースにも死角はある。菊花賞（G1、芝3000メートル）と天皇賞・春を勝ったフィエールマンは2000メートル戦に対応できるのかどうか。有馬記念馬ブラストワンピースは近2走の大敗から巻き返せるのかどうか。2頭とも不発であればワグネリアンが勝っても不思議ではない。
いずれにしろ、この札幌記念はワグネリアンの“真価”が問われる機会ということだろう。馬券から外すのは危険だが、飛ぶことも想定しておくべきかもしれない。