JRAルメール「2週で16勝」の裏に「デジャヴ」と「傾向」? 西高東低が如実な現象が
先々週は10勝、先週も6勝をあげ、ついにエンジンがかかり始めたC.ルメール騎手。これで現在89勝となり、首位の川田将雅騎手まで7勝差。川田騎手がイギリスのアスコット競馬場で行われたシャーガーカップに参戦したため、今週0勝に終わったことも手伝い、ついにトップを射程圏内にとらえている。
「ルメール騎手は日本の夏の暑さが苦手なため、毎年、この時期は基本的に北海道を拠点としています。ただ、先週の日曜日は関屋記念(G3)でミッキーグローリーに乗るため、新潟に向かったようです。
本人は新潟の暑さが相当堪えた様子だったものの、関東の藤沢和雄厩舎がこの日に合わせてスタンバイさせていたカトゥルスフェリス、サンクテュエールの2頭の素質馬できっちり勝利。しっかりと結果を出したのはさすがの一言ですよ。これができるからこそ、ルメール騎手への信頼が揺るがないのでしょうね」(競馬誌ライター)
新馬は2頭とも先のある勝ち方をしたため、今後が期待される。ルメール騎手も「これからもっと良くなるでしょう」と期待を寄せ、「2頭はタイプが違います。いまのところサンクテュエールの方がスピードもあるし、体つきも大人かな」と現時点の完成度はサンクテュエールの方が上とジャッジしていた。
ルメール騎手が素質馬で華麗に2連勝を飾った。だが、この2戦に今の競馬界が抱えるある傾向が如実に出ていると某調教師は教えてくれた。