武豊とマテラスカイ「謎」の3年ぶり芝挑戦の舞台裏。「無謀な挑戦」の声も、競馬界のパイオニア森秀行厩舎は“一番時計”で色気十分

マテラスカイ 競馬つらつらより

 秋競馬の開幕を告げるセントウルS(G2)は、スプリンターズS(G1)の前哨戦であるとともに、サマースプリントシリーズの最終戦でもある。

 そのため、春秋制覇を目指すミスターメロディらが本番を見据える一方、タワーオブロンドンやダイメイプリンセスなど、夏の王者を目指して「ここが本番」という馬もいるだけに、今年も見応えのあるレースになりそうだ。

 そんな中、他のライバルとは一味違う目的を持った馬がいる。約3年ぶりの芝に挑戦するマテラスカイ(牡5歳、栗東・森秀行厩舎)だ。

 今春のドバイゴールデンシャヒーン(G1)で2着と、世界の頂点へあと一歩まで迫った、日本が世界に誇るダート界の韋駄天。この秋は、主戦の武豊騎手とともに米国のブリダーズCスプリント(G1)で再び世界制覇を狙う。

 そんなマテラスカイが重要な秋の始動戦で、あえて芝の超一流スプリンターたちとぶつかることとなった。一部のファンからは、すでにこの“いばらの道”を「無謀な挑戦」と疑問視する声が上がっているが……。

「登録を見た瞬間に『森厩舎らしいな』と思いましたね。森厩舎は日本調教馬として初めてヨーロッパのG1を制したシーキングザパールを筆頭に、これまでにも独自の視点から様々な挑戦を繰り返してきた競馬界のパイオニア的存在。

今回の約3年ぶりの芝参戦も一見すると意味不明ですが、明らかに“本番”を見据えてのもの。馬主さんの理解も必要でしょうし、明確な理由があっての挑戦でしょう」(競馬記者)

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