JRA「上がり馬」ノーザンファームも期待する秋競馬の秘密兵器を一挙紹介!
先週で夏競馬が終了し、今週からいよいよJRA(日本中央競馬会)の秋競馬が開幕する。今週以降は菊花賞や秋華賞のトライアルレース、そして毎日王冠や京都大賞典など天皇賞(秋)やジャパンカップなど秋のG1戦線に向かう注目レースが毎週のように行われる。夏の間は休養していた実績馬が復帰するが、もう一つの注目路線、夏の上がり馬の存在も忘れてはならない。
昨年は秋華賞で2着に好走したミッキーチャーム、セントライト記念2着のレイエンダ、さらにグロンディオーズやグローリーヴェイズといった上がり馬がG1レースを盛り上げたが、今年はどんな馬がいるのだろうか。今年夏浮上した夏の上り馬をまとめてみた。
まず注目は重賞戦線でも期待できそうなこの馬達だ。・ポンデザール
兄にサトノクラウンを持つ良血馬。9月1日の丹頂ステークスで4連勝を達成。その4勝すべてが上がり最速という内容。牝馬なのでエリザベス女王杯が最大目標だろう。
・ホウオウサーベル
セレクトセールで1億4580万円の良血馬。姉ビッシュはオークス3着、紫苑ステークス1着の実績。弟の同馬は6月から2連勝をあげたが、前走の阿賀野川特別(昨年ユーキャンスマイルが勝利)は2着に5馬身差の圧勝。ダービー馬不在の菊花賞戦線で注目を集める存在になりそうだ。
・ダノングレーター
デビュー戦は10着も、続く8月の2戦目で初勝利。続く昇級戦も勢いに乗って大外一気で2連勝を決めた。セレクトセールで1億4580万円の高額取引馬。菊花賞トライアルに出走すれば注目を集めそうだ。
・ロードマイウェイ
6月から3連勝でオープン入りとまさに夏の上り馬。父ジャスタウェイのように左回りの1600~2000mがベストの印象。毎日王冠、天皇賞(秋)、富士ステークスなどが目標となろう。
・モアナアネラ
父キングカメハメハ母ジェンティルドンナの超良血馬。5月の初勝利、昇級戦2着を挟んで8月で2勝目を挙げた。次走は秋華賞トライアルのローズステークスを予定しており、その血統から注目度は高い。
・アロハリリー
8月の3勝クラスを快勝し、昇級初戦の小倉日経オープンも牡馬相手に快勝し2連勝。府中牝馬ステークスやエリザベス女王杯が狙いか。今後も牝馬の中距離路線で活躍できそうだ。
・サトノエルドール
ディープインパクト産駒の素質馬で、夏の新潟で2勝目をあげた。ここ4戦の上がりは33秒2~32秒8~33秒1~34秒2で最速。デビューから9戦してすべて3着以内の堅実派なだけに、昇級しても通用しそう。菊花賞トライアルでの走りが見てみたい。
目立つのはノーザンファームの生産馬が多いこと。中でも関係者がが期待するホウオウサーベルは菊花賞戦線の注目馬。さらに底を見せていないダノングレーター、超良血モアナアネラ、夏唯一の4連勝馬ポンデザールも注目の存在だろう。
上記以外にもこの夏好結果を残した馬は多い。そこで重賞路線以外でも今後注目の馬も紹介しよう。