マイネル軍団の岡田総帥が見出した「地方の怪物」トラストが一変!札幌2歳S(G3)に向けた圧巻の最終追い切りに「前走とは比較にならない」
「でも今度は体がふっくらして、本来の姿に戻りました」と改めて自信を深めている河津調教師。
その手腕が中央競馬でも十分に通用することは、一昨年の京成杯(G3)を勝ち、一時はダービー候補とまで言われたプレイアンドリアルで実証済み。朝日杯FS(G1)で7着に敗れてから約1カ月で馬体を10kg絞り、プレイアンドリアルを重賞初制覇に導いている。
「代表産駒の一頭ゴールドアクターがそうであるように、スクリーンヒーローを含むロベルト系の産駒は基本的に”叩き良化型”の傾向が見られます。トラストもレースを重ねるごとに調子を上げる傾向があるのか、ここに来ての動きは大人しかった前回の内容とはまったく違います。芝に慣れた点も大きいのでしょう。走りに躊躇いがなく、ストライドも心なしか大きくなったように見えます。前走で底が割れたという意見もありますが、見限るにしても今回までは注意した方が良いと感じました」(競馬記者)
岡田総帥がすでに来年6月のイギリスダービーに登録するなど、底知れぬ才能を見出されているトラスト。前走の内容が本物でなかったことは明らかで、最低限の目的はあくまで今回の札幌2歳Sの優先出走権を獲る2着以内だったはずだ。
「芝適性があることは分かりました。今度は抑え込まずにリズム良く走らせたいです」と河津調教師。体調が戻った今回こそ、地方の怪物の「本当の力」を証明する。