JRAデムーロ「完全復活」の裏で石橋脩が悲鳴!? 「関東有力厩舎」心変わり鮮明
16日(月・祝)の中山競馬場、第12RはM.デムーロ騎手の6番人気イルヴェントデーアが優勝。デムーロ騎手はこの勝利で現役20人目となるJRA通算1000勝を達成した。「いつもよりうれしい」とコメントしたデムーロ騎手だが、この記録のことはすっかり忘れていたようで「クリストフ(ルメール騎手)から『おめでとう』と言われて思い出しました」と明かした。
デムーロ騎手は先週の土曜日に3レースに騎乗して2勝、日曜日は3レースに騎乗して1勝。そして月曜日は5レースに騎乗して4勝。騎乗機会こそ少なかったものの、11戦7勝と目覚ましい活躍を見せていた。
「不調だといわれていたデムーロ騎手ですが、その一因としてささやかれていたプライベートのトラブルも解決に向かっているようですし、ここに来て復調気配。もともと能力の高さは折り紙付きですし、秋のG1戦線では持ち前の勝負強さを発揮してくれるものだと思います」(競馬記者)
再起を図るデムーロ騎手。だが、今春に起こしたさまざまな“やらかし”で、関西ではすっかりトラブルメーカーとして認知されている。そのため、有力な調教師からも距離を置かれているそうだ。しかし、関東では別。まだまだ彼の手腕に期待する人も大勢いるという。
「ノンコノユメを管理していた加藤征弘調教師や、ロードクエストらを管理する小島茂調教師、さら堀宣行調教師もデムーロ騎手に信頼を置いていると言われています。なかでも堀調教師は相当気に入っているようで、先週は堀厩舎の馬が4頭出走しましたが、そのうちの3頭にデムーロ騎手を乗せています。そしてこの期待に応える形で、デムーロ騎手は3戦3勝の大爆発。これからもこのコンビには注目が集まります」(競馬誌ライター)
現在、デムーロ騎手は栗東に所属しているが、今年の夏以降は美浦の馬に多く騎乗していることもあり、関東への移籍も度々ウワサされていた。デムーロ騎手の完全復活は栗東ではなく、美浦で成されるのかもしれない。そうなるとその割りを食ってしまう騎手がいるという。
「デムーロ騎手が美浦をメインにすれば、有力馬が彼の手元に集まるので、多くの美浦騎手たちの馬質が低下するといわれています。そして中でもピンチだと言われているのが、石橋脩騎手ですよ。
石橋騎手は、R.ムーア騎手などの短期免許で来日する外国人騎手がいない時期に、堀厩舎の主戦騎手的な働きをしていました。ですが、最近では関東でのポジションを確立しつつあるデムーロ騎手の勢いに押され、堀厩舎からの騎乗依頼も減少傾向。その地位を追われつつあります。本人も落ち込み気味で、『自分自身で乗れてない』『何とか馬の邪魔をしないようにしたい』など弱気な発言をすることもあるようです」(美浦関係者)
デムーロ騎手の“動き”が多くの関係者に影響を与えるようだ。今後やいかに!?