JRA松岡正海「あとG1を何個勝てるか」ウインブライト覚醒に超強気! オールカマー(G2)同世代のダービー馬レイデオロと2年越しの決戦

 “リベンジ”の時は来た。22日のオールカマー(G2)に出走するウインブライト(牡5歳、美浦・畠山吉宏厩舎)が、同世代のダービー馬レイデオロに挑む。

 2年前の日本ダービー(G1)。2頭の明暗は、大きく分かれた。向正面から先頭を窺ったC.ルメール騎手の神騎乗に導かれ、世代の頂点に立ったレイデオロ。一方、心身ともに未完成だったウインブライトは最後の直線で伸びあぐね、15着大敗……キャリア初の二ケタ着順に沈む屈辱を味わった。

 あれから約2年半。レイデオロは昨年の天皇賞・秋(G1)で、さらにビッグタイトルを積み上げたが、ウインブライトもまた充実の時を迎えている。特筆すべきは、香港でG1初制覇となった前走のクイーンエリザベス2世C(G1)だ。

「今の完成度なら、どんな相手だろうと、どこに輸送しようと大丈夫だと思います」

 今春の香港遠征前、ウインブライトの主戦・松岡正海騎手が成長著しい相棒をそう評価していたが、まさに有言実行の勝利だった。破ったエグザルタントら香港のトップホースらも然ることながら、3着だったリスグラシューが、後に宝塚記念(G1)を完勝しているだけに、その価値は大きい。

「今年の春も、もう少し良くなると思って階段を上がっている感じだった。今は完成まで、あと少しまできたと思っている」

『デイリースポーツ』の取材に、そう感触を語った松岡騎手。ウインブライトはこの夏放牧に出ず、在厩での調整。夏負けすることもなく、充実の時を過ごしたようだ。

 始動戦となるオールカマーは、これまで8戦5勝2着2回を誇る相性抜群の中山。同世代のダービー馬にリベンジを果たすなら、まさに舞台は整った感がある。

「前評判では、もうすでに人気が逆転している感がありますね。ウインブライトは今年3戦3勝で負かした相手も強く、まさに充実一途。対するレイデオロは急激な衰えこそ感じられないものの、やはり主戦のC.ルメール騎手から福永祐一騎手に乗り替わった事実をプラスに捉えることは難しい。

今週末のサートゥルナーリア(神戸新聞杯)や、天皇賞・秋(G1)のアーモンドアイなどの兼ね合いもあって、ルメール騎手とはコンビ解散がウワサされています」(競馬記者)

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