武豊「来年も凱旋門賞」確実? ブルーム回避で挑戦不可能も「キーファーズある限りは……」
武豊騎手の「凱旋門賞騎乗」がなくなった。
JRAは23日、仏・凱旋門賞(G1)で武豊騎手がコンビを組む予定だった英ダービー4着馬ブルーム(牡3、愛・Aオブライエン厩舎)が体調不良のため、出走を取りやめたと報告した。
武豊騎手は8月の公式サイトの日記で「うれしいお知らせがあります。凱旋門賞のオファーをいただいたのです。しかも日本の馬ではなく、あのエイダン・オブライエン厩舎の牡3歳です。名前はブルーム。」と、喜びを示していた。そして世界的厩舎であるA.オブライエンの馬に乗れることに「あの厩舎の馬に乗る日本人はもちろん初めて」「(欧州が主戦場だった)ルメールだって乗ったことがないはず」とも語っていた。
日本を代表する騎手と、欧州No.1厩舎の馬で凱旋門賞というだけでワクワクするものだが、G3を2勝の9戦3勝。英ダービー4着、愛ダービー6着と欧州で一定の走りを見せ、経験のあった3歳馬。期待感もあっただけに、やはり残念である。
JRAのプレスリリースで武豊騎手は「ブルーム号が体調不良のため、凱旋門賞の出走を取りやめる旨の連絡がありました。騎乗するのを楽しみにしていたので、大変残念です。マルセルブーサック賞ではサヴァラン号に騎乗する予定ですので、いい結果が出せるように頑張ります」とコメントしているが、予定通り欧州に渡航する。同日に行われるマルセルブーサック賞(G1)に、デビューから2連勝で参戦のディープインパクト産駒・サヴァランで参戦する。こちらも期待の馬。凱旋門賞に使うはずだったエネルギーもぶつけて、好結果を期待したい。
出走予定だったブルームは「武豊で凱旋門賞を勝つのが夢」と公言するキーファーズ所有。最近は欧州馬を購入して武豊騎手が騎乗する機会も増えている。キーファーズの気持ちが続く限りは、今回のような凱旋門賞挑戦のチャンスは続く可能性は高い。