JRA「やっぱりデムーロ旋風」中山リーディングは目前!対して●●は7勝→0勝、●●は5勝→1勝の大惨事
この傾向は、デムーロが関東を拠点とする限りさらに強くなり、そして秋の外国人騎手による短期免許の大量来日によって、より拍車がかけられるのは間違いあるまい。つまり10月以降の東京、京都開催では、外国人騎手か一部の日本人騎手ばかりが勝ち、中堅以下のジョッキーの存在意義が希薄になっていくことが懸念される。
しかしこれほどまでに外国人ジョッキーと日本人ジョッキーに差があるのは非常に残念だ。確かに質の良い馬がデムーロに回っているのは事実だが、26回の騎乗で11勝の勝率42.3%は優秀だし、ここまでの中山開催リーディングの勝率(1回中山マーフィー勝率15.6%・2回中山デムーロ勝率33.3%・3回中山三浦皇成勝率14.3%)をすべて上回っていることは評価したい。この数字を見れば、馬主や調教師がデムーロに騎乗させたくなる気持ちもわかるものだ。
先日、ニシノデイジーの菊花賞での鞍上が勝浦正樹騎手からルメール騎手に変更することが明らかになったが、馬主からすれば「勝てるチャンスを逃したくない」と考えるのは当然。その流れで、結果を求めてより技術の優れた騎手に馬が回るのは必然で、今後もこの傾向は変わるまい。そして競馬ファンも「デムーロを中心に買えば馬券も当たる」という事実に気づいたはず。今週日曜はスプリンターズSに騎乗せず阪神での騎乗となるが、今後、さらなる巻き返しに注目したい。