やはり岡田総帥の「眼」は確かだった! トラストが重賞初制覇で「地方の怪物」を卒業!? 今後はJRAに完全移籍して日本ダービーを目指すことに
「先頭に立って物見をしていたので、ゴールするまで必死に追った。気付いたら後ろは離れていた。力を見せることができてよかったです」と柴田大知騎手にとっては、2014年4月の毎日杯(G3)以来に重賞制覇。ゴール後にはガッツポーズも飛び出した。2着のブラックオニキスには、前走クローバー賞(OP)のリベンジを果たす結果となった。
初の重賞挑戦で、後続に2馬身1/2の差をつける完勝劇。これには観戦に訪れていた岡田総帥もご満悦で「勝ってもらわないと困っちゃう。『勝つイメージで乗って』と(鞍上の)大知に伝えた。あの着差は、能力がないとできないこと」と口調も滑らか。
さらには「(英国ダービーは)やめることにしました。日本ダービーを勝ってほしい」と明言。今後は栗東の中村均厩舎に移籍に完全移籍して、日本ダービー(G1)を目指す方針を明らかにした。
地方馬の札幌2歳S制覇は、2003年のモエレエスポワール以来13年ぶりの快挙。だが、当然ながらトラストの快進撃は、ここで終わるつもりはない。
「目標が高い馬。今後は無事にいってくれればいいですね」と、改めて前を見据えた柴田大知騎手。来年のクラシックに向けてまずは一頭、主役級の馬が躍り出た。