JRAブラストワンピース「露骨なノーザンありき」実態。凱旋門賞へ現場「キセキ応援」だらけ
いよいよ今週末に迫った凱旋門賞(仏G1)。今年は日本からキセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)、ブラストワンピース(牡4歳、栗東・大竹正博厩舎)、そしてフィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)の3頭が参戦予定。大一番を前に各陣営とも気合いが入っているが、ブラストワンピースの陣容に違和感を覚えたファンも多いのではないだろうか。
「英国のニューマーケット調教場で調整されているフィエールマンとブラストワンピースは、併せ馬で1週前追い切り。ですがフィエールマンには現地厩舎の協力でD.イーガン騎手が乗ったものの、ブラストワンピースにはノーザンファームの柴田洋行氏が騎乗していたんです。
日本でブラストワンピースを担当していた八木助手が乗るかと思っていましたが、彼は遠征当初こそ付き添っていたものの、約2週間前に帰国。日本にいる馬の調教の兼ね合いもあるので、一概には言えませんが、関係者たちからは『担当者が1ファンと同様にテレビで観戦するのは可哀想』との声も上がっていました」(競馬記者)
その八木調教助手の代わりとして、大竹厩舎の番頭格である岩藤助手が渡ったものの、本番までの調整はノーザンファームのスタッフが主だって行なうといわれている。
「ブラストワンピースは調教メニューや食事などもすべてノーザンの管轄下で、大竹調教師もおいそれと口を挟むことができないといいます。それを受け入れているからこそ、ノーザンから有力馬が入厩するのかもしれませんが……。
でもこれは大竹調教師だけではなく、美浦の調教師はほとんど同じ。ハミやチークなどの馬具の装着まで厳しく口を出されていますよ。天栄の場長などと対等に馬について意見を交わせるのは、藤沢和雄調教師くらいではないでしょうか」(競馬関係者)
ときに、馬を管理している調教師さえも軽視しているかのような振る舞いを見せるノーザンファーム関係者たち。それもあってか、今回の凱旋門賞に出走する日本勢の中では、キセキ陣営を応援する関係者が圧倒的に多いという。
「フィエールマン、とくにブラストワンピースのように“ノーザンファームあってこそ”、という露骨なやり方は現場でも好かれないのは当然ですよ。
その点、キセキは角居調教師や厩舎スタッフが今まで培ってきたノウハウや人脈を活かしつつ、今回の遠征を行っています。前哨戦も鞍上にC.スミヨン騎手を確保して本番に備えるなど至極真っ当な過程を踏んでいますからね」(競馬誌ライター)
果たして、凱旋門賞後に笑うのは……?