【徹底考察】京成杯オータムH(G3) ロードクエスト「NHKマイルC(G1)2着馬は本当に『サスウポー』なのか。『右回り』『左回り』の違いはコーナーリングだけではない」

ロードクエスト(競馬つらつらより)

『考察』

 春のクラシックで惨敗したことで、マイル路線を歩むことを決めたロードクエストが、秋競馬の開幕を告げる京成杯オータムH(G3)から出陣する。

 11着に敗れた日本ダービーはともかく、歴史に残るハイレベルな皐月賞で8着だったのは、この馬が紛れもない実力を持っている証拠だ。先着を許したのは、一線級の古馬と走っても間違いなく好勝負になると言われている『BIG5』に加えて、スプリングS(G2)を勝ったマウントロブソン。ナムラシングンも今夏の条件戦で古馬に圧勝している。

 そんな『史上最強世代』の中でも確かな実力を秘めたロードクエストだけに、得意のマイル戦で改めて実力を示しておきたいところだが、そう簡単な話ではなさそうだ。

 主戦の池添謙一騎手が「右回りの1600mを1回試してみたい」と話したことで、今回の京成杯オータムH参戦か決定したロードクエスト。

 すでに新潟2歳S(G3)を圧勝し、NHKマイルC(G1)でもメジャーエンブレムから0.1秒差の2着と確かなマイル適性を示しているが、この2戦はいずれも左回り。このまま行けば、秋の大目標となるマイルCS(G1)は京都の右回りだけに、ここは試金石の一戦となるはずだ。

 管理する小島茂調教師も「ここを使って次は富士S(G3)か毎日王冠(G2)か。この一戦で確認したい」と話している。

 つまりそれは、ここで結果を残し富士Sに進んだ場合はマイルCS、もしも惨敗した場合は左回りを重視して、毎日王冠から天皇賞・秋(G1)が大目標になるということを示唆している。

 過去に中山では2000mのホープフルS(G2)2着、1800mのスプリングSで3着と敗れている。これが距離のせいなのか、それとも右回りのせいなのか。ここで「答え」を出すということだ。

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