JRA短免スミヨン「川田将雅との遺恨」暴れん坊健在で「次こそアウト」といわれる理由
「C.スミヨン騎手が短期免許を取得するかもしれないって話が出た時から、『昔は騎乗が荒かったけど、大丈夫なの?』なんて言われていました。その心配が的中して、まさかこんなことになろうとは……」(JRA関係者)
JRA関係者も嘆くほど、スミヨン騎手の騎乗っぷりが物議を醸している。中でも問題視されているのは先週3日(日)の京都開催での騎乗だ。
この日、スミヨン騎手は第5R・2歳新馬戦をトゥルーヴィルで勝利したものの、最後の直線コースで外側に斜行したとして過怠金が科せられた。そしてウェスタールンドで挑んだメインのみやこS(G3)で大暴れ。まず3コーナーで内側に斜行し、ラビットラン、ノーヴァレンダが被害に。さらに4コーナーでも十分な間隔がないにもかかわらず、強引に進出したことでインティやラビットランが被害を受けた。そしてこれで下がったインティにメイショウウタゲが接触し、鞍上の国分恭騎手が落馬する事態まで引き起こしてしまった。
「1日で3回はやり過ぎ。これが若手騎手なら間違いなく一発アウトです。しかし、来日したばかりなのに騎乗停止にしたら、『なんでそんな危ない騎手に短期免許を!?』なんて批判が来ることは目に見えています。だから、とりあえずこのくらいの処分で済ませようということになったみたいです。
でも、いくらスミヨン騎手とはいえ、次はアウトの可能性が高く、本人にもこのことは伝えられているようです。これから大きいレースが毎週続きますし、とりあえず平場では紳士的な騎乗を心がけるのでは?」(前出・関係者)
さすがに目に余ると判断されはじめたスミヨン騎手。これからは裁決が下ることがない競馬を心がけてもらいたいものだが、関西のトラックマンからはまた別角度からの意見が聞かれた。
「みやこSを見て、またかと思いましたよ。直接的な原因はわからないんですが、スミヨン騎手は、川田将雅騎手のことが気に入らないらしいんですよね。以前、スミヨン騎手が短期免許で来日したときも、川田騎手は被されたり、反則ギリギリの斜行を受けたりなど散々。完膚なきまでにやられた川田騎手は『競馬にならない!』と声高に訴えてましたよ。でも、スミヨン騎手は『手応えもないくせにあのくらいで騒ぐな』なんて言ってまったく取り合いませんでした。
ですが、荒い騎乗は目をつけられていて、その積み重ねもあって、ブエナビスタのジャパンC(G1)1位入線2着降着に繋がったと言われています。スミヨン騎手はこの判定に対して不満を顕にし、『もうこんな国には来ない』などの暴言を吐き、日本から遠ざかる一因になったとか。彼の手腕は誰もが認めるところなので、もう少し大人しくしていても結果は残せるはずなのですが……」(トラックマン)
あの時から10年近く経つものの、暴れん坊っぷりは健在のようだ。日本の競馬への適応、さらに川田騎手との関係などなど、今後も色んな意味でスミヨン騎手は注目を集めそうだ。