【武蔵野S(G3)展望】「上がり馬」エアアルマスVS「実績上位」サンライズノヴァ! チャンピオンズCを狙う実力馬がそろった1戦を制するのは誰だ
9日(土)に東京競馬場にてダートの重賞武蔵野S(G3)が開催される。
先週京都で開催されたみやこS(G3)と同じく、チャンピオンズC(G1)への前哨戦となるレースで、西のみやこSに対して東の武蔵野Sという位置づけになっている。
特別登録馬は19頭となっているが、まず注目したいのが現在3連勝中と波に乗っているエアアルマス(牡4、栗東・池添学厩舎)だ。
元々は芝を走っていた馬で、11戦3勝2着3回とまずまずの成績を残している。5月に芝の錦S(1600万下)で5着に敗れるとダートに転向。ダート初戦となった安芸S(3勝クラス)でいきなり4馬身差のリードを付けて完勝。秋初戦のエニフS(OP)こそクビ差だったが、太秦S(OP)では再び2馬身半差をつける勝利を挙げ、ダート3連勝を飾っている。
重賞経験は芝の1戦のみだが、今の上がり調子でいけば初重賞も夢ではないだろう。
実績で言えば、ダート重賞の常連であるサンライズノヴァ(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)が上位だ。
ダート重賞3勝を挙げ、前走のマイルCS南部杯(G1)では4番人気ながらも上がり最速の脚を使って勝利を挙げた。晴れてG1馬となったわけだが、そこまでの5戦は不甲斐ない競馬が続いていただけに、南部杯の勝利がフロックでないことをここで証明できるか。
芝からダートへの転向馬はグルーヴィット(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)もいる。
この馬はもともとダートで新馬戦と500万下を勝ち上がり、重賞のファルコンS(G3)から芝へ転向し2着と好走していた。NHKマイルCでは10着と惨敗したが、次走の中京記念ではハナ差ながら古馬を退け重賞制覇を飾っている。前走の京成杯AH(G3)で1番人気ながらも11着と人気を裏切り、そこからのダート再転向となる。
ダートと相性がよく、芝では重賞を勝てるほどの地力を持っていることを証明しているだけに、ダート再転向の初戦となるこのレースでも好走できる可能性は十分にある。
グルーヴィットと同じく3歳馬でダートに良績があるのがデュープロセス(牡3、栗東・安田隆行厩舎)だ。