JRA武豊インティで「キタサンブラック伝説」復活!? チャンピオンズC(G1)「ついて来られるなら来たら?」堂々の逃げ宣言に「波乱」の予感
12月1日に中京競馬場で行われるダート王決定戦チャンピオンズC(G1)。
今年は怪物3歳馬クリソベリルを中心にハイレベルな混戦が予想されるが、その中でも唯一「統一ダート王」の資格を有しているのが、フェブラリーSの覇者インティ(牡5歳、栗東・野中賢二厩舎)だ。
今年2月のフェブラリーSを制した頃のインティは、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。2年前の初勝利を機に、怒涛の7連勝でダート界の頂点へ。新王者として、我が世の春を謳歌するがごとく、本馬には前途洋々な未来が待っていると誰もが思っていた。
しかし、王者として挑んだ、かしわ記念でゴールドドリームに差し切りを許すと、そこから坂を転がり落ちるように急降下。1番人気に推された帝王賞(G1)で6着に敗れると、前走のみやこSでは4コーナーの不利もあって15着に大敗した。
「逃げ馬の宿命と言いますか……やはりフェブラリーSを勝ってから、さらに道中のマークがきつくなった印象です。楽に逃がしてもらえなくなった分、厳しい競馬が続いていますね。
特に前走のみやこSでは、序盤からスマハマとリアンヴェリテのハナ争いに巻き込まれる厳しい展開。
川田騎手も向正面では、あえて2頭から馬体を離して走らせたんですが、それでもエキサイトしたままでした。厳しい競馬を経験したからか、ここに来て気難しさが増しており、レース後には川田騎手も『変な競馬になってしまって申し訳ありません』と振り返っていましたね。
4コーナーで不利を受けたことは事実ですが、それ以前にもう脚が残っていなかった印象。このままで終わる馬ではないと思いますが……」(競馬記者)
復権へ――。大敗からの立て直しが大きな焦点となるインティの1週前追い切りは、栗東のCウッドで単走。中2週ということで終い重点の軽めの内容だったが、野中調教師が「競馬をしていない分、思ったよりレース後のダメージはない」と話している通り、動きは決して悪くない。
そうなると、やはり肝心なのは本番で如何に自分の競馬ができるか。その点、主戦の武豊騎手に戻るのは「大きな追い風になるかも」という。