天皇賞・秋に「外国馬」が出走!? 「どうせこない」の声も、日本馬とはすでに対戦経験が?
秋競馬の大一番の一つ、天皇賞・秋(G1)に、史上初の「外国馬」出走か!?
まだ決定ではないものの、ドバイの競走馬管理団体「ゴドルフィン」のTryster(トライスター)が、秋のローテーションとして天皇賞と年末の香港Cを視野に入れていることが分かった。JRAも選出馬として既に発表している。
出走すれば天皇賞・秋史上に残る出走となる。トライスターは今年3月のジュベルハッタ(G1)で初のビッグタイトルを獲得し、過去にはイギリスの重賞も勝利している強豪だ。
さらに同馬は今年、すでに2頭の「日本の強豪」と対戦している。
3月のドバイターフでは、遠征しG1初勝利を得たリアルスティールの3着という結果を残している。さらに6月のプリンスオブウェールズS(G1)では、当時世界ランク1位だったエイシンヒカリ(6着)と激突し5着と先着している。
ただ、日本の競馬ファンとしてみれば「どうせ来ない」という声が多い。天皇賞に限らず、これまでトライスターとは比較にならない強豪が国内G1出走の可能性を示しながら、最終的には空振りに終わっているだけにこの反応も当然か。
スプリントG1やマイルにおいては、本場香港が近いこともあってか外国馬の参戦もめずらしくないが、凱旋門賞など海外のビッグレースの時期と被る部分や馬場が日本勢にとって有利なことなど、いわゆる中長距離路線は国際レースの象徴であるジャパンカップにも強豪外国馬が出走する例が少なくなっている。
このような状況下でトライスターの天皇賞出走の可能性は高くないのかもしれない。ただ、可能性がある以上、今後の動向には注目である。