【オールカマー(G2)展望】宝塚記念馬マリアライトVS有馬記念馬ゴールドアクター!2頭のグランプリホース同士が激突!
秋競馬が始まり、有力3歳馬がクラシック最後の一冠に向けてしのぎを削る中、古馬王道路線も25日に中山で開催されるオールカマー(G2)からいよいよ開幕する。
「日本競馬を背負って立つ」とまで評されていたドゥラメンテが、宝塚記念(G1)を最後に志半ばで引退。大きな核を失った古馬王道路線だが、その夏のグランプリを制した女傑マリアライト(牝5歳、美浦・久保田厩舎)がここから始動する。
前走の宝塚記念では4コーナーで早めに前へ取り付き、天皇賞馬キタサンブラックをかわすと、最後はドゥラメンテの猛追を振り切ってゴール。8番人気の低評価を覆して、見事牝馬としては2005年のスイープトウショウ以来のグランプリホースに輝いた。
あれから3カ月。8月下旬に帰厩したマリアライトはこの秋、このオールカマーを含めて連覇の懸かるエリザベス女王杯(G1)、有馬記念(G1)の3戦が予定されている。
14日の1週前追い切りは、美浦のウッドコースで併せ馬。6ハロンを85.1秒、ラストは13.1秒で併入した。動き自体はごく平凡だが、もともと攻め駆けしない馬。
陣営も「しっかり負荷をかけ、いい追い切りができました。このひと追いで変わると思います」と不安な様子は皆無。「まだ体に余裕はあるけど、動きは良かった。過程は順調だし、今日と来週で仕上がるんじゃないか」と期待しているようだ。
昨年マーメイドS(G3)2着からの参戦だったが、今年は牝馬の壁を超えたグランプリホースとして堂々の主役を務める。
その一方で、この秋に復活を期すのが昨年の有馬記念(G1)を制したゴールドアクター(牡5歳、美浦・中川厩舎)だ。