JRA阪神JF(G1)武豊「25年ぶり」の記録更新がかかるヤマカツマーメイドをVに導くことができるか!?
8日(日)に阪神競馬場で開催される2歳女王決定戦、阪神JF(G1)。
登録馬16頭のうち、前走のアルテミスS(G3)を完勝したリアアメリアが1頭抜けた存在となっており、戦前から2着争いはどうなる、といったところに焦点が集まっているような状況だ。
だが、競馬に絶対はない。リアアメリアが抜けた存在であっても、あるいは、ということも十分考えられる。
そんな伏兵の1頭にヤマカツマーメイド(牝2、栗東・池添兼雄厩舎)をピックアップしたい。
ここまでの成績は5戦2勝2着1回。7月の中京でデビューするも7着と敗北。続く未勝利戦もタイム差なしの2着と勝ち星を落としている。8月の札幌未勝利戦で武豊騎手に手替わりしあっさり勝利を挙げると、続くりんどう賞(1勝クラス)も連勝。ファンタジーS(G3)に駒を進めるが4着となり、この阪神JFに挑む。
過去10年の阪神JFのデータを見ると、前走ファンタジーS組は4連対。リアアメリアが勝ったアルテミスS組も4連対と五分の成績。ただ、1番人気は5連対しているが、4番人気以下の馬は9連対と実は荒れる傾向にあるレースだ。
ヤマカツマーメイドは上位人気にはならないと見られているだけに、心強いデータではある。
鞍上は前走ファンタジーSで4着になったこともあってか、池添謙一騎手から新馬戦を勝った武騎手に乗り替わる。
その武騎手だが、意外なことに阪神JFは1994年のヤマニンパラダイス以来勝ち星から遠ざかっており、2着なし、3着2回と相性が今ひとつなレースだ。過去にはのちに仏G1を制覇するシーキングザパールでこのレースに挑んでいるが、4着と人気を裏切る結果に終わっている。
「武騎手ですが、コースの相性で言うと悪くありません。また、人気別で言うなら、今年4番人気以下の馬でも14勝しているので、人気にならないであろうヤマカツマーメイドには好データと言えるでしょう」(競馬記者)
実は今回のレースで武騎手にはある記録がかかっている。