JRA「死去」近藤利一さんに捧げるアドマイヤマーズ復活! 18年ぶり「4戦3勝」香港に吹き荒れた日本旋風!【香港国際競走・総括回顧】
続く、香港スプリントでは前哨戦を制した地元の「超新星」エセロが3歳馬ながら1番人気。日本のダノンスマッシュが3番人気、地元のビートザクロック、ホットキングプローンらも上位人気を占めた。
レースはゲートを飛び出したエセロが、さすがのロケットスタートでハナへ。そのまま最後の直線に入ると、内から伸びたビートザクロックがエセロに並び掛ける。ホットキングプローンや昨年の覇者ミスタースタニングも迫ったが、ビートザクロックがエセロを交わしたところがゴールだった。
なお、J.モレイラ騎手は、これで香港ヴァーズに続く連勝となった。
「エセロは、やはり大外枠が響いた格好でしたね。スタートから飛ばして行くしかなく、結果的にハイペースになりました。日本のダノンスマッシュは8着……それにしても、香港のスプリント路線のレベルの高さを改めて実感する結果でした」(同)
続く、香港マイルは日本馬4頭が出走する期待のレースだ。人気は地元の王者ビューティージェネレーションが1番人気に立ち、インディチャンプ、ノームコアがそれに続く。アドマイヤマーズ、ペルシアンナイトも上位人気に支持され、香港馬VS日本馬が際立った一戦だった。
レースは、内から香港のカーインスターが逃げる展開。ビューティージェネレーションは2番手に控えた。最後の直線を迎え、ビューティージェネレーションが交わして先頭に躍り出るも、そこをC.スミヨン騎手のアドマイヤマーズが強襲。モレイラ騎手のワイククも迫るが、アドマイヤマーズが後続を振り切ってG1・2勝目を飾った。先月亡くなった近藤利一オーナーに捧げる復活の勝利となった。
「先日、近藤オーナーが亡くなったばかりとあってスミヨン騎手は喪章をつけての出走。その思いが天に届きましたね、見事な復活劇でした。
一方、日本馬で最も支持を集めたインディチャンプは、最後の直線で行き場を失う残念な内容……スタートで少し後ろになったのが最後まで響きましたね」(同)