サトノダイヤモンド、エアスピネル対決に割って入るか!? 未知数の素質馬ナムラシングンが「秋の嵐」を巻き起こす?
もちろんレースレベルに疑問が残る点はあるのだろうが、ナムラシングンとて万全には程遠い状態での出走だったことは明白。そんな中、直線の短い小倉でラスト3ハロン34.8で楽勝したことを考えれば、もはや「相手」など眼中にないレースだったとも言える。
宮崎特別が顕著ではあったが、同馬はエンジンのかかりがやや遅く、3コーナーでまくり始めたところでの反応は決してよくはなかった。ある程度ペースに影響を受ける部分はあるのかもしれない。ただ、エンジンがかかってからの伸びは世代でも屈指のものがあるだろう。騎手の位置取りやレースの読みがはまれば、BIG5に対しても一泡吹かせることができるかも……。
高野調教師は「春に比べてコントロールが利くようになって、無駄な体力を使わないようになってきた」とコメント。父であるヴィクトワールピサが2000m前後を得意としているだけに、2400mで行われる神戸新聞杯は未知数な部分もあるが、その壁を軽く乗り越えてもおかしくないポテンシャルは秘めている。
21日の調教ではエイユービリオネア(500万下)と併せ馬をし、豪快なフットワークで5馬身先着。騎乗した池添謙一騎手も「精神面の成長を感じる。皐月賞では上位との差があったが、どれくらいその差を埋められているか楽しみ」とコメント。「秋の嵐」を起こせるのか注目だ。