JRA有馬記念(G1)ムーア×キセキ「揃って復活」なるか!? 「流れ」はきているが……

 22日、中山競馬場でグランプリ有馬記念(G1)が開催される。今年はG1馬が11頭も集まることもあり、早くから豪華すぎると話題になっている。その1戦で改めて存在感を示したいのが、キセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。

 3歳時に菊花賞(G1)を制覇し、見事G1馬に。それ以降はしばし低迷したものの、毎日王冠(G2)で川田将雅騎手とタッグを組んでから覚醒。G1競走で何度も馬券圏内に入ってみせた。だが古馬G1での勝利は遠く、今年も期待されたものの、大阪杯(G1)2着、宝塚記念(G1)2着と勝利まであと一歩及ばなかった。

 秋はフランスの名手C.スミヨン騎手を背に凱旋門賞(G1)へ挑戦。だが前哨戦であるフォワ賞(G2)こそ3着だったものの、凱旋門賞(G1)では7着と結果を残すことができずにいる。

「キセキは有馬記念が国内復帰戦。スミヨン騎手がサートゥルナーリアに回ったこともあり、R.ムーア騎手が鞍上を務めることになりました。

 海外帰りということで疲労の蓄積なども心配されていましたが、関係者たちは『問題ない』と口を揃えてアピールしています。1週間前追い切りもしっかりと負荷をかけて、栗東のCウッドで6F82秒3、ラスト11秒8の好時計を記録しています。調子は悪くはないみたいですね」(競馬誌ライター)

 昨年の後半、G1競走で馬券圏内を連発したキセキだが、唯一外れたのが5着に終わった有馬記念だった。今年は世界No.1との呼び声も高い名手とタッグを組んで、古馬G1制覇を狙う。

「ただそのムーア騎手が少々問題。英国のリーディングも一昨年の3位から13位、21位と下降傾向。そして今年は日本で49回の騎乗機会があるものの、わずか4勝。その内、2勝がサリオスでの朝日杯フューチュリティステークス(G1)と、コントレイルで優勝した東京スポーツ杯2歳S(G3)と大舞台での勝負強さを発揮しているものの、少々物足りないですね。

 ただ日本ではムーア騎手だけの問題ではなく、エージェントを中村剛士氏から小原靖博氏に変更したことも影響しているのだとか。それにムーア騎手の身元引受調教師が関東の堀宣行厩舎で、小原氏は主に関西の騎手を担当しています。距離の問題もあるので、スムーズに連携が取れなくて、チグハグになってしまったのかも」(競馬記者)

 苦境に立たされているムーア騎手。G1制覇の勢いで、キセキとともに輝くことができるのだろうか?

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