JRA有馬記念(G1)「何故」アーモンドアイは自己ベストを出す必要があったのか? 「香港回避」熱発不安「ノープロブレム!」一蹴も……
22日に中山競馬場で開催される有馬記念(G1)で堂々の主役を務めるアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)の死角が見当たらない。
中間に軽い熱発があったため、コンディション面に注目が集まっていたアーモンドアイ。
1週前追い切りでは美浦のウッドコースで5ハロン65.6秒、ラスト11.8秒の好時計を記録。主戦のC.ルメール騎手も「ノープロブレム!」と不安を一蹴した。なお、この時計は1週前追い切りとしては、アーモンドアイの自己ベストということになる。
また、今回の有馬記念はアーモンドアイにとって初の中山コースとなるが、国枝調教師は「逆にどんなパフォーマンスを発揮できるのか楽しみ」と自信満々。2500mも初だが、2400mの世界レコードホルダーに100mの壁を問うのはナンセンスだろう。
そういった背景もあって『netkeiba.com』の事前予想オッズでは1.8倍の大本命。2番人気に予想されているリスグラシューの単勝が5.4倍というかことからも、まさに「1強」といえる状態だ。
ただ、そんな絶対的大本命にも一抹の不安があるという。
「初の中山や2500mなどの舞台設定はアーモンドアイなら、そこまで敏感になる必要はないと思います。ただ、個人的には、やはり熱発で香港遠征を回避したことが気になりますね」(競馬記者)
この秋、強豪が顔を揃えた天皇賞・秋を完勝し、再び最強を証明したアーモンドアイ。ただ、当初は有馬記念でなく、香港Cへ出走する予定だった。しかし、遠征直前に熱発……幸い症状は軽く、有馬記念出走に至っている。
そんなコンディション面の不安に関しては、1週前追い切りの好時計で一蹴したと思えたが、記者は「逆にそこが……」という。
「逆に『そこ』なんですよね。何故、ここで自己ベストを出す必要があったのか。