JRA有馬記念「浮気者」ルメール騎手が残した功績? 逆襲のフィエールマンが「凱旋門賞ダメージ」OKな理由

 

「付け入る隙があると考えます――」

 22日に中山競馬場で行われる有馬記念(G1)。今年の天皇賞・春を勝ったフィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)に「代打」する池添謙一騎手から、力強いコメントが飛び出した。

 現役最多の有馬記念4勝を誇る“グランプリ男”は『スポーツ報知』の取材に応じ、最大のライバルとなるアーモンドアイに対して「今の国内最強馬といって間違いありません」と敬意を表しつつも、「彼女は2500mが初めて」と、決して絶対的な存在ではないと考えているようだ。

 本人が「頼まれた瞬間は、むっちゃテンションが上がりました」と話している通り、本来、池添騎手に有馬記念の騎乗予定はなかった。

 フィエールマンも主戦のC.ルメール騎手とのコンビで出走予定だったが、香港Cを回避したアーモンドアイが出走を表明したことで、急遽出番が回ってきた格好だ。

「いきなりの『代打・池添』というと、やはりインディチャンプとのコンビで勝った先月のマイルCS。しっかりと結果を出し、さすがの勝負強さを見せました。

池添騎手も『今回は調教に1度だけでなく2度乗れます。比較ができますし、マイナスになるところは1つもありません』と、“あの時”よりも今回のフィエールマンの方が、条件が良いと自信を深めている様子。

マイルCSでは一発を狙いに行く、積極的なレース運びが印象的でした。有馬記念も当然、攻めてくると思います」(競馬記者)

 そうなってくるとフィエールマンの最大の焦点は、自身初の大敗となった凱旋門賞挑戦のダメージが、どこまで回復しているのかに尽きるだろう。

 日本馬初制覇が期待された凱旋門賞では、早々に手応えを失い最下位……日本馬の中では、最も高く評価されていただけにショッキングな敗戦だった。

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