JRA武豊「警鐘」もジャパンC(G1)の行く末……史上初の外国馬ゼロも「2020年」は良化する事情

海外の関係者にとって、今年のジャパンC不参加の背景には、香港のデモ活動が大きく関係していると言われています。

もともとジャパンCが行われる11月は、日本と同じ芝が主流の欧州競馬にとってはオフシーズン。競馬を使うなら海外に遠征するのが普通ですが、その上で東アジアに属する日本のジャパンCと香港の国際競走は“セット”で考えられている場合が多い。実際にジャパンCを回避したプリンスオブアランが、そのまま香港に回りましたしね。

そのため今年は香港のデモの影響で、12月の国際競走の開催が不透明になったことは、日本のジャパンCにも多く影響したと思いますよ。

海外の関係者からすれば、プリンスオブアランのような“潰し”が利かない可能性がありましたし、転戦できるかもわからないので『香港がやらないなら、ジャパンCもいい』という考えもあったのではないでしょうか。

実際に今年の欧州競馬の有力馬で東アジアに遠征した超有力馬は、もともと世界を転戦し、豪州まで遠征していたマジックワンドくらいのもの。欧州競馬全体が慎重な姿勢を保ったという見方もできます」(関係者)

 つまり、昨秋と比較して香港の情勢が安定するであろう今年なら、ジャパンCは例年通りのステータスを保てるというわけか。それでも近年の状況から、今の日本に外国馬を呼ぶことは決して簡単ではないだろう。JRAの巻き返しに期待したところだ。

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