【凱旋門賞(仏G1)展望】いよいよ凱旋門賞ウィーク開幕!マカヒキが日本競馬の悲願達成なるか「主要ブックメーカー」のオッズと共に各国の強豪馬を解説!
日本競馬の悲願へ……そして、日本初の海外馬券発売へ。いよいよ世界最高峰の戦いとなる凱旋門賞(10月2日、仏G1)のカウントダウンが始まった。
今回は日本のマカヒキだけでなく、世界中から集まった強豪馬の「長所」と「短所」を一頭ずつ解説。マカヒキに勝ってほしいという”日本人魂”も然ることながら、同時に馬券を買うとなれば「シビアな目線」も持ちたいところ。
日本最初の海外馬券発売ということで、どのようなオッズになるか予測が付かない。だが、その分、そこに”お宝”が眠っている可能性も大いにある。今回は人気順に主な有力馬を紹介したい。※オッズは9月25日時点の英ウィリアムヒル社によるもの。
【英国】ポストポンド(Postponed)牡5歳 単勝3.5倍(1番人気)
主な勝ち鞍:キングジョージ6世&QES、ドバイシーマクラシック、英国際S
・言わずと知れた世界王者。昨年のキングジョージ6世&QESを制して以来、向かうところ敵なしの6連勝中。今春のドバイシーマクラシックでは日本のドゥラメンテ以下を寄せつけなかった。唯一の不安点は、古馬牡馬の凱旋門賞勝利が2007年のディラントーマスまで遡る点か。5歳牡馬の勝利となると2002年のマリエンバードが最後となっている。
※回避【仏国】ラクレッソニエール(La Cressonniere)牝3歳 単勝5.5倍(2番人気)
主な勝ち鞍:仏1000ギニー、仏オークス
・デビュー以来、8戦8勝の仏国最強牝馬。凱旋門賞で圧倒的な相性の良さを誇る3歳牝馬の代表格。本番と同じシャンティイの仏オークスを勝利している点も大きな強み。前哨戦は地元のG2を楽勝し、盤石の態勢で本番に挑む。近年、無敗で凱旋門賞に臨んだ仏オークス馬は4頭いるが、その内ザルカヴァとトレヴが快勝も、スタセリタとアヴニールセルタンは敗れている。底知れない強さがある一方、本当の一線級と走った経験がない。また、シャンティイで勝利を挙げているが2400mは未経験だ。
【日本】マカヒキ(Makahiki)牡3歳 単勝7.5倍(3番人気)
主な勝ち鞍:日本ダービー、ニエル賞(G2)
・現在の日本競馬で猛威を奮う、史上最強世代の日本ダービー馬。その跳びの大きな走りは「ディープインパクト2世」との呼び名も高い。父ディープインパクトは日本競馬の夢を一身に背負って走ったが3着入線後、失格の憂き目に遭った。あれからちょうど10年、同じ馬主の息子がその借りを返せるか。前走のニエル賞で海外デビューを果たすも、格下相手に辛勝。レース中に落鉄があったとされているが、馬場適性、実力ともに未知数な部分が大きい。