JRA「結果至上主義」三浦皇成騎手は犠牲者? 川田騎手ら助言も「周りの声が聞こえなくなった」新人騎手の焦り……
先週落馬負傷したJRAの三浦皇成騎手に、3月頃の復帰プランがあることがわかった。
三浦騎手は以前にも落馬事故で重傷を負っており、復帰までに約1年を要している。
ただ、本人は「大変な事故となってしまいましたが、起きてしまったことは受け止め、前を向いて頑張りますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします!」と、前向きなコメントを発表しており、ファンとしてもまずは一安心といったところだろう。1日も早い復帰が待たれる。
そんな三浦騎手だが、今回は不慮の事故に巻き込まれる形での落馬となってしまった。5日の中山7Rの最後の直線で、前を走っていたラッキーアドバンスが斜行。さらに前の馬に追突する形で落馬し、その直後に三浦騎手鞍上のスズロザーナがいた。
ラッキーアドバンスに騎乗していたのは、2年目の大塚海渡騎手。2年目とはいえ、年が明けたばかり。実質“新人”ゆえにある程度は仕方がないともいえる。
だが、この大塚騎手には周囲の関係者も以前から気に掛けていたという。
「いつか大きい事故を起こしたり、巻き込む可能性があるから。がむしゃらにならず、冷静に周りの動きや状況を判断して乗った方がいい――」
そう注意していたのは、関東の某ベテラン騎手だ。大塚騎手とはローカル競馬で一緒に乗ることが多く、以前から「周りの状況を見えてない」と気に掛けていたという。事故の話を聞き「やったか……、という感じ」と嘆いていた。
「昨年、大塚騎手はJRAで177回騎乗しましたが、実は制裁が10回もあります。これは制裁率で言えば非常に高いと述べざるを得ず、しかもそのすべてがレース中の斜行によるもの。
課題は明らかで、斜行のほぼすべてが4コーナー以降の勝負所で起こっています。コーナーの場合は、加速した勢いのあまり曲がり切れず外側へ斜行。最後の直線では、ムチを連打して馬がヨレているシーンが多く見受けられます。関係者は『勝ちたい気持ち』と『安全に乗ること』のバランスが上手く取れてないと話していますね」(競馬記者)
記者によると、他の騎手からも「(大塚)海渡は猪突猛進なところがある」と指摘があったという。「レース中に危ないと声を掛けても、夢中になって周りの声が聞こえなくなってしまう」シーンがあったようだ。