JRA「G2の鬼」川田将雅、日経新春杯で始動!「堅実さ抜群」タイセイトレイルに有利なデータ多数!

 19日(日)に京都競馬場にて伝統の長距離ハンデ戦、日経新春杯(G2)が開催される。

 古馬の王道路線を狙う馬の中で、春に向けた始動戦として選ぶ馬も少なくなく、有力馬が出走することが多いレースだ。

 今年は後のダービー馬を京都新聞杯(G2)で破って、昨年注目を浴びたレッドジェニアルが出走を予定しており、人気が集まりそうだが、ここでは歴戦の古馬勢の中からタイセイトレイル(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)に注目してみたい。

 昨年の始動戦は500万下の自己条件戦。惜しくも3着に終わるが、翌月の条件戦ではきっちり勝ち上がる。続いて皿倉山特別(1000万下)に出走し、連勝を飾る。

 この後、1600万下の特別戦を3戦戦うが2着、3着、2着と勝ちきれないレースが続く。4戦目のグリーンS(3勝クラス)でやっと勝ち上がりオープン入り。夏も札幌で転戦し3着、3着とやはり勝ちきれないレースが続く。

 そして、初重賞となるアルゼンチン共和国杯(G2)に出走。勝利は挙げられなかったが0.2秒差の2着に好走。続いてジャパンC(G1)に挑戦するも、G1の壁に跳ね返されてしまう。

 このように、昨年は悪く言えば勝ちきれないレースが続いたものの、3勝2着2回3着5回と堅実な走りをしてきたことがわかる。出走したレースも2200〜2600mと中長距離に狙いを定めて使われており、今回の舞台となる京都2400mも経験済みだ。

 鞍上はジャパンCのM.デムーロ騎手から川田将雅騎手へ乗り替わりになる。昨年、川田騎手は京都2400mで好成績を収めており、5戦2勝2着1回と連対率は60%と高い数字を残している。

 また、重賞実績でもG2戦は16戦6勝、2着3回で連対率は56.3%と、こちらも高い数字をマークしている。

 今年初めてのG2戦となるこのレースだが、前年の成績を考えると信頼の置ける数字と言えよう。

 ハンデについても、アルゼンチン共和国杯で55kgを背負っての2着だったが、このレースでも55kgと予想されており、57kgで勝ってきたタイセイトレイルにとっては有利になりそうだ。重賞勝ちのある牝馬がハンデを見込まれており、レッドジェニアルも56kgとトップハンデになりそうな見通し。相手関係から考えても条件はいいだろう。

 日経新春杯はハンデ重賞の割に、過去10年で1番人気が8連対しているなど、実力が評価された馬が好走する傾向がある。前走がG1だと結果を問わず馬券圏内に入っている馬が多い。

 人気上位になりそうなだけに、これらのデータもタイセイトレイルには有利に働くだろう。ここで勝ち名乗りを挙げて、古馬王道路線で活躍していく可能性は十分ある。

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