JRA東海S(G2)スマハマ激走必至!天を味方にインティへリベンジ
26日に京都競馬場にて東海S(G2)が開催される。同レースでは昨年覇者のインティが圧倒的な人気を集めることが予想されるが、昨年はインティの3着と苦杯をなめたスマハマ(牡5歳、栗東・高橋亮厩舎)に注目したい。
今年の東海Sは京都競馬場整備工事の影響で、中京競馬場でなく京都競馬場での開催となる。京都ダート1800mはみやこS(G3)と同条件で、昨年11月の同レースではスマハマ、インティ、リアンヴェリテの3頭が競り合いハイペースの展開となり、先行馬が総崩れとなった。スマハマ、インティにとっては惨敗した苦い思い出のコースだ。
奇しくも京都開催の東海Sでインティ、スマハマが再激突する。両馬ともに上位人気が予想されるため、レース展開が気になるところだ。
両陣営は各紙の取材に対してこう答えている。スマハマ陣営『理想はやはりハナですね』と逃げ宣言。インティ陣営も『ハナに行ってなんぼの馬なので小細工はしない』と同じく逃げ宣言。どちらも譲らず真っ向勝負の様相だ。
両馬がハナを主張した場合、みやこSの再現になってしまうのではと不安になるが、今回はそうはいかないかもしれない。
スマハマは名鉄杯(L)を1分47秒6で勝ちJRAダート1800mのレコードを10年ぶりに更新。以前のレコードは2009年のアンタレスS(G3)でウォータクティクスが記録した1分47秒8で、10年ものあいだ破られていなかった。当日、中京競馬場のダートは重馬場の発表で、足抜きのいい馬場がスマハマの追い風となりレコード決着の快勝となった。このレースから潜在能力の高さと重馬場適性が感じられる。
対するインティは破竹の7連勝で昨年のフェブラリーS(G1)を制覇。その勢いで臨んだかしわ記念(G1)では稍重の馬場を走りゴールドドリームの強襲に屈しまさかの2着。その後、重馬場の帝王賞(G1)では1.1秒差の6着と惨敗している。このように重賞の舞台では馬場が渋ると結果が出ていない。実績では出走予定馬の中では抜けた存在だが、重馬場適性に関しては疑問が残る。
そんな相対する両馬にとって気になるのは週末の天気だ。22日(水)現在の週末の京都の天気予報は雨、レース当日は馬場が渋ることが予想される。予報通り雨が降れば、スマハマにとって「恵みの雨」、インティにとって「生憎(あいにく)の雨」となってしまうのか。東海Sの鍵はお天道様が握っているのかもしれない。