JRA東海S(G2)「47万馬券」の再現必至! 展開有利の「大穴」キングズガードが9歳馬でますます美味しい?

 今年は例年の中京競馬場ではなく、京都競馬場のダート1800m戦で争われる東海S(G2)。

 京都のダート1800mと言えば、昨年のみやこSをつい思い出してしまう、という人も多いだろう。単勝オッズ2.6倍という断然の1番人気に支持されたインティからスマハマがハナを奪い、1000m通過59秒0というハイペースとなった、あのレースである。

 そのインティとスマハマの名前が今回もある。更に前走の浦和記念(G2)でハナに立つ競馬を見せたアイファーイチオーも登録している。ハナにこだわらなくても、早めに外からマクって進出したい馬もいる。今回もハイペースは間違いないだろう。

 ハイペースで波乱を演出する馬と言えば、道中は後方でレースを進め、前がバテるのを待って4コーナーから最後の直線で浮上する馬である。道中は「死んだフリでもしているのではないか?」と思える程、後方でレースを進めている馬が最後の最後に浮上する。ハイペースの競馬における醍醐味と言っても過言ではない。

 東海Sがハイペースになれば、みやこSで三連単47万3050円の波乱を演出した馬が参戦している。キングズガードである。

 前述したみやこSでは10番人気という低評価の中、ハイペースで浮上して2着に食い込んだ。次走のG1、チャンピオンズCでも勝ったクリソベリルから0秒65差の5着に入っている。みやこSの再現なれば、勝ち負けになっても不思議のない存在である。

 2走前のG3戦で2着、前走のG1戦で5着なら、ある程度は人気になりそうなのだが、恐らく今回も人気にはならない。

 なぜなら、このキングズガードは9歳馬なのだ。活きの良い4歳馬、5歳馬の名前がある中で、9歳という馬齢年齢を聞くと、それだけで馬券を買うのをためらってしまうのがファン心理というものだ。今回も年齢を理由に評価を下げるファンは多いだろう。

 だが、競走馬は全て年が変われば、ひとつ歳を取る。5着に健闘検討したチャンピオンズCから2ヶ月も経っていないのだ。9歳になったからと言って、そんなに急に老け込む筈もないだろう。むしろ、そんな理由で軽視した馬が、みやこSと同様に馬券に絡んだ時のことを考えると「9歳だから」という理由だけで軽視するのが、正しい判断と言えるだろうか。

 今回も、みやこSやチャンピオンズCに引き続き、秋山真一郎騎手が手綱を取る。

 キングズガードがハイペースで前潰れという競馬で浮上する際の乗り方を熟知している鞍上と言えるのではないだろうか。後方から虎視眈々と狙いすましたキングズガードの姿を想像しながら、東海Sの馬券を買うべきかもしれない。

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