Dr.コパ、大本命コパノキッキング「藤田菜七子・降板」に激白!? 「これは馬主としての『夢』――」待望のコンビ再結成の可能性
――それで今回の根岸Sには、再びマーフィー騎手が乗るということになったんですね。
Dr.コパ そうそう。ただ、明に「1つだけお願いがある」。そしたら明が「なんですか、もう1年(藤田菜七子騎手を)乗せろっていうんじゃないでしょうね」って(笑)。違う、違う。今度はもっと限定だ。
「(コパノ)キッキングが『G1』に出るときだけは、菜七子を乗っけてくれ――」
――それが2020年のテーマですか?
Dr.コパ いや、もうこれは馬主としての「夢」だね。
G1なんて、そう簡単に勝てるもんじゃないけど、俺は菜七子とキッキングでG1を獲りたいんだ。ただ、これはあくまでオーナーの夢であって、お願いだから。明には去年苦労を掛けたし、最終的にはアイツが決めること。「勝てる」と思う騎手を乗せてくれればいい。
――フェブラリーSで誰が乗るのか楽しみです。藤田菜七子騎手は昨年、自己最多の43勝。関東リーディングで10位に入る大活躍でした。
Dr.コパ 上手くなったよ。フェブラリーSでG1に乗ったことで自信がついたんだろうね。度胸がついた。普通の重賞に乗るのは、もう当たり前になったよね。
――メディアも以前ほど、特別なニュースとして扱わなくなりました。
Dr.コパ 人気ない馬しか乗ってないからね(笑)。でも、俺はいろんな所で言ってるんだけど、今の彼女なら重賞でも1番人気や2番人気の馬に乗せたら、普通に勝ちますよ。俺みたいなおっちょこちょいのオーナーがたくさんいたら、勝ちまくると思う。もちろん、まだ足りないところもあるけどね。
――藤田菜七子騎手のG1制覇を期待しているファンは多いと思いますが、昨年のJBCスプリント(G1)は勝ったブルドッグボスからクビ差の2着。本当に惜しいレースでした。
Dr.コパ 正直に言うと「勝てたレースだった」と思ってるよ。菜七子も言ってるけど、キッキングは自分でレースを作るんだよね。
――岡部幸雄さんがシンボリルドルフ(1984年のクラシック三冠馬)から競馬を教わったという逸話は有名ですね。競走馬の中には、自分でレースを作る馬がいると聞いたことがあります。
Dr.コパ そうそう、あれといっしょだよ。去年のJBCスプリントの3コーナーで、キッキングは自分でスパートしようとしたんだ。だけど、菜七子が無理に押さえちゃったんだよね。あの時にパッと手綱を離しとけば、あとはキッキングが勝手に勝ってたと思うよ。
――騎手にとって、早めのスパートは最後に止まるリスクがありますから。ましてやG1で2番人気。藤田菜七子騎手にとっても難しい判断だったと思います。
Dr.コパ 最後は多少止まってもいいんだよ。それよりも先に後ろを大きく引き離して、御神本(ブルドッグボスの御神本訓史騎手)の馬を諦めさせることが大事だったんだ。世間の人は、あれでもスパートが早かったって言うけど、俺は逆だね。遅い。御神本を早めに諦めさせる(2着獲りの競馬をさせる)ことができてれば……ね。
――なるほど。ゴール前の勢いよりも、先に後続を引き離してライバルの戦意を喪失させる――。